およそ3割の子どもが『味覚』を正しく認識できない-2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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 つまり、軟らかい食べ物が増えたため、噛む必要がなくなっているのです。そこで、よく噛むためには、野菜や海草、魚、豆など“よく噛まないと飲み込めないもの”を選ぶのがポイント。よく噛むことで脳が活性化し、食欲を抑えられ、肥満や老化の防止にもつながり…とそのメリットを強調しつつ、みんなで楽しくモグモグモグ。大人がモグモグしていれば、子どももモグモグ…とちゃんとマネするはずです。

 ●“うま味”を活かそう
味の基本要素である「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」のうち、料理の満足度と最も深く関係しているといわれるのが「うま味」。食事をおいしく味わうためには、“うま味をしっかり感じる”必要がありますが、味覚障害の人を調べてみると、うま味への感度が低下してしまっている人が多いそうです。

 そこで近年行われているのが、「うま味」を使った味覚障害の治療や研究。味覚障害の人にうま味を強めた料理を食べさせたところ、約10カ月後にはうま味の感度が正常に戻った、という報告もあるようです。

 また、ある医療現場や介護施設では、高齢者のドライマウス対策に「昆布水」が使われており、唾液の分泌量を増やすことに成功しているとか。唾液の分泌量が増えることで味覚障害の改善につながり、食が進み、幅広い健康効果が期待されるといいます。
(出典『うま味パワーの活用便利帳』山本隆監修・NPO法人うま味インフォメーションセンター/青春出版社)

 「何を食べてもおいしく感じない」生活は、考えただけでも寂しいものです。うま味を加えることで、濃い味つけをせずに済むという利点があります。手軽な「昆布水」をはじめ、自然のうま味を取り入れながら、おいしさを共有しあえる生活を維持したいですね! 


スーパーの試食コーナーでさえ、「アレルギーはございませんか?」と聞かれることが出てきたこの頃。
アレルギーを抱える子どもは、この5年間でなんと2倍に増加(*1)。食物から花粉症、アトピーまで種類は多々あれど、誰もが何らかのアレルギーを持っているのでは無いか、と思うほど当たり前のようになってきました。

近年すさまじい勢いでアレルギー人口が増えている原因は、過度な清潔思考、抗生物質の使い過ぎ、そして化学物質にあふれる環境だと考えられているそう。

参考記事:子どもは雑菌に触れさせた方がいい! 専門家に聞いた、免疫を下げる間違い習慣(ハピママ*)

親としては、かわいい我が子がアレルギーにならないように考えてあげたいものですが、どうしたら予防できるのでしょうか?

調べてみると、何と、妊娠中・授乳中からできるアレルギー対策もあるのだとか。その方法は? 山梨大学医学部、免疫学教授の中尾篤人先生に伺いました。

*1)2013年文部科学省「食物アレルギーに関する研究報告書」より

赤ちゃんにも増える「アレルギー」とは?

改めておさらいしてみましょう。アレルギーとはいったいどういうものなのでしょうか?

対象となる物質は、食品をはじめ、花粉やダニ・ホコリなど様々。
症状についても、くしゃみや咳、皮膚のかぶれ、じんましん、といったものから、重大なものではアナフィラキシーショックまで原因物質や体質によって異なるようです。

中尾先生によると、最近は「口腔アレルギー」という、果物を食べて口の中や唇のまわりだけイガイガする、といった口のまわりでのみ反応がおこるアレルギーも増えてきているそう。

アレルギーは発症後すぐにアレルギーだと断定することは難しく、このような症状が何度か繰り返す、もしくは2週間以上つづくような場合はアレルギーの可能性があるそうです。

子どもの場合、自分では体調の変化に気づきにくいので、親が見て気になる症状があれば、発生した日時や様子、その日の食事や行動を都度メモにとっておくといいかもしれません。
自分では気づきにくい症状が軽度であっても、睡眠不足、外出できない、勉強がはかどらない、など重大な問題になることも多く、放っておけばアナフィラキシーショックの危険性もあるため、早めに気づいてあげたい所ですね。

しかし、最近ではアレルギーを発症する年齢が下がってきている事も問題となっているそう。

まだ自分の意思を表現することができない赤ちゃんまでも、アレルギー発祥件数が増えてきているというのです 。