幸いなことに、この論争は、高いフッ化物暴露のIQへの可能性ある影響に関する研究への新たな関心に拍車をかけた。ニュージランドのダブリンでひとつの研究の結果が発表された。1972-1973 年に生まれた1,000人近くの対象者からのIQデータが利用可能であり、質問票のデータはフッ化物含有の練り歯磨き又はフッ化物錠剤の過去の使用を含んでいた。
居住情報は、対象者の99人はフッ化物添加水の地域には住んだことがなく、22人はフッ化物含有練り歯磨きを使用したことがなかったことを示していた。研究者らは、フッ化物暴露指標に関連するIQ、及び38歳におけるIQに関して、どの様な相違をも見出さなかった。その報告書は、狭い曝露範囲内で、そしてフッ化物暴露の不正確な分類を考慮して、検出可能であったはずのフッ化物影響の大きさを考慮していない。統計的信頼限界は、彼らの調査結果は2~3のIQポイントの損失を排除することはできなかったということを示唆している。それにもかかわらず著者らは、西欧における同様な集団には有意な影響は存在しないということを一般化できると結論付けている。