●胎児期にあびた化学物質の影響が、大人になってあらわれる
子どもの出生前のことは、母親でも良く覚えていない。
だから、子どもに何らかの症状が出た時には、すでにその原因は分からなくなってしまっている。
化学物質の子どもへの影響は、そういう意味では静かにみえないところで進行する“サイレント”なものである。
化学物質に対する子どもの脆弱性(影響の受けやすさ)は、胎児期からはじまっている。だから、子どもをさまざまな病気や障害から守るためには、予防も胎児期から始めなくてはならないことになる。
そして、私たちは有害な化学物質の排出をもっと厳しく規制し、管理してゆかなくてはならない。
将来世代の脳をまもるために、私たち世代がしなくてはならないことがたくさんある。
もしも、私たち世代が化学物質について、今、責任ある意思決定を行わないならば、きっと次の世代は私たちのことを許してはくれないだろう。博士の講演会はその言葉で締めくくられた。
今回の報告記事では博士の講演のごく一部しか紹介することができないため、興味のある方は以下のウェブサイトまたはYou tube をご覧ください。
Home Page URL: http://braindrain.dk/
You Tube URL:http://www.youtube.com/watch?v=1Zjh_nFYpIc
(報告 理事 水野玲子)
runより:時々記事に出てくるフィリップ・グランジャン博士ですが非常に熱心に化学物質問題と戦っています。
これからも時々出てくるでしょう、HPも充実しています。