携帯電話基地受信局(BTS)アンテナの近くに住む住民の健康影響4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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ディスカッション
この研究で、携帯電話BTS アンテナの近くに住む人々の心理学的反応と精神生物学的反応が研究された。

携帯電話基地局アンテナから200m以内から300mの距離の住民によって
健康症状が報告されたことを、結果は示した。

それは、参照群(300m 以遠での被曝、または被曝していない人々)での病訴の頻度と比べて有意な増加があることを意味する。

その結果はオーストラリア政府の報告書で述べられたものと一致した。同政府の報告書は、基地局から200m 離れた自宅で被曝する住民のなかには、慢性的な疲労感や睡眠障害を訴える人がいることを示す(オーストラリア報告、1996;Bieski,1994;Dabis 他、1992)。

さらに、報告された症状の数は、基地局に近いと高く、離れると減少する。これはスペインの予備研究の結果と一致する。

スペインの研究では、怒りっぽい、頭痛、吐き気、睡眠障害等の症状が、距離250m 未満の対象者と比べて、150m以内にいる対象者によって有意に高い方法で経験された(Dabis 他、1992;Linde とMild, 1997;Loomis 他、1994)。
吐き気や食欲不振、視覚障害等のいくつかの症状は、10mを越えると、有意な方法では経験されなかった。

さらに、頭痛、睡眠障害、疲労感等の症状は、BTS からかなり離れていても有意に経験され、遠ざかっても顕著な減少を示さなかった。

しかし、携帯電話基地局周辺での電磁場測定は、離れると強度が減少することを示した(Petersen とTestagrosa, 1992)。
この研究は、基地局の近くに住む期間(1 年未満から5 年まで)について、症状の頻度に有意な減少は無かった。一方で、いくつかの距離や症状に関して、基地局に直面する居住地は最悪の場所だった。

とくに、基地局から100m 未満の距離ではそうだった。
この結果は、携帯基地局アンテナに関する無線周波数電磁場を研究した、Petersen 他によって報告されたものと一致する(Petersen とTestagrosa,1992)。
ここで得られた結果は、研究された非特異的健康症状の二つについて、女性の過敏性が大きいことを証明する。それに一致して、携帯電話ユーザーに関する初期の研究の一つは、睡眠障害の症状について女性の過敏性が高くなることを証明した(Santini,1998)。この性に関連する差異は、電磁場に対する女性の特有の過敏性に対応する(Loomis 他、1994)。
BTS アンテナの影響を評価するために、もっと精密な追跡研究が必要だ。ここでの結果は、大規模な一連の研究で裏付けられるべきで、より多くの関連する心理学的反応と精神生物学的反応によって提起されるべきだ。
これらの結果に基づき、携帯電話BTS アンテナは、基地局の近くに住む住民(距離300m未満)に健康影響を与えるだろう、と確信されることが可能だ。

従って、基地局の設置は、近隣の被曝を最小限にするなどしなくてはいけない。

それは、携帯電話基地局が住民の300m 以内に位置するべきではないことを示す。被曝した人々は、彼らの性別や年齢に特有の関連する過敏性を持つことが可能だからだ。
しかし、生体組織におけるBTS アンテナと発生するMWの潜在的な影響の評価は、数多くの科学的規則の合同した関与を必要とする複雑なプロセスである。
利害関係の公表著者等は利害関係の衝突が無いことを報告する。著者等のみが、この論文の内容と文章に責任を負う。
参照文献
(省略、原文を参照のこと)
原文:”Heath effects of living near mobile phone base transceiver station (BTS) antennae:
a report from Isfahan, Iran”, Electromagnetic Biology and medicine(2013)
(訳:加藤やすこ、2014.1.14.)


runより:電磁波問題が世界規模だとわかりますね。

日本では予算が降りないので研究がストップしてますが海外の論文、報告書に期待です。