・http://news.tbs.co.jp/20140725/newseye/tbs_newseye2259276.html
TBSニュース
P&G「ジェルボール」誤飲相次ぐ、3か月で25件
粉末でも液体でもない「第3の洗剤」。
大手メーカーが今年4月に発売してわずか3か月で、子どもなどが誤ってこれを飲み込んでしまう事故が25件相次いでいることがわかりました。
緑とピンクのカラフルな丸い物体。
膨らんだフィルムの中には液体が入っています。
これは衣類用の洗剤で、その名も「ジェルボール」。今年4月、日用品メーカー大手「P&G」が発売しました。
商品の売りは、液体を包むフィルム。
15キロの重さにもびくともしませんが、わずかな量の水ですぐに溶けてしまいます。
日本ではまだ新しいこの形ですが、イギリスでは2割のシェアを持つなど、欧米では知られている形状だといいます。
P&Gは、粉末、液体洗剤に続き、「第3の洗剤」と位置づけ、発売最初の1週間で670万箱を出荷。ヒット商品となっています。
しかし、東京都内で開かれた日本中毒学会ではこんな報告が・・・
「3~6歳まで事故がありました」(日本中毒学会での報告)
乳幼児がジェルボールを誤って飲んでしまうケースが相次いでいるのです。
日本中毒センターによると、幼児が口に入れ、おう吐した例など、発売からおよそ3か月で25件のケースが報告されています。
カラフルな色と手軽な大きさ。子どもにはどう見えるのでしょうか。
Q.これ何に見える?
「洗剤」(子ども)
しかし、中には・・・
「ゼリーみたい。プニョプニョだから」(子ども)
色や形が食べ物に見えることがあるようです。日本中毒情報センターは、保護者や業者などが連携して対策をとるよう呼びかけています。
「子どもの目の届かない所に置く、保管場所に気をつけることで、ある程度防げるのでは」(日本中毒情報センター 波多野弥生薬剤師)
P&Gは、ジェルボール発売前の去年、消費者団体に誤飲を防ぐための相談をしていました。山中龍宏医師は、その団体を通じて、大きく2点、アドバイスをしたといいます。
「色を考えることが一つ。あとはサイズ」(緑園こどもクリニック 山中龍宏院長)
子どもが興味を持たない色と口に入れにくい大きさ。
しかし、25日に初めて実際に売られているジェルボールを見た山中医師は、アドバイスが十分に反映されていないと感じたといいます。
「明るい色よりは、無色か、子どもが興味を引かない色。子どもの口に入りそうな大きさなので、工夫が必要かもしれない」(緑園こどもクリニック 山中龍宏院長)
これに対し、P&Gは「海外での実験に基づいて、色によって誤飲の危険が増すとは考えていない。山中医師のアドバイスをどう反映したのか調査中」としています。今後の対応については・・・
「より子どもの目に触れない、いじらない、そういう啓発活動はさらに増やしたいと考えています」(P&G 広報担当 遠藤紀幸マネージャー)
また、色や形状については、変更の予定はないということです。(25日18:02)
runより:またP&Gですかそうですか。
顧客のニーズに応えて儲けるのはいいとして安全面への考えがぶっ飛んでいると思いますね。