・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html
・グランジャン博士のウェブサイト
Chemical Brain Drain - News 2014年1月13日
痛み止めは脳汚染をもたらすことができる
情報源:Chemical Brain Drain Website - News
Pain-killers can cause brain drain, 13 January 2014
http://braindrain.dk/2014/01/pain-killers-can-cause-brain-drain/
訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
掲載日:2014年2月26日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kodomo/CBD/Pain-killers_can_cause_brain_drain.html
【2014年1月13日】 外来化学物質は胎児の脳に有害となり得るか? たとえ薬であっても有害影響を引き起こすかもしれない。
過去に、ヒ素とメチル水銀は、幸いなことに短期間ではあったがつて薬として使用されために、それらに起因する脳毒性が部分的に発見された。
しかし、薬は一般的に現代の化学物質領域の一部であり、それらは我々の代謝にとてt異物(外来)である。
もし、それらが胎盤を通過するなら、母親の神経系に作用する薬は、特に胎児の発達中の脳に対してリスクをもたらすように見える(著書Only one chance 100頁を参照)。
ノルウェーの新たな研究は、しばしば頭痛やその他のちょっとした痛みに用いられる一般的な痛み止めであるパラセタモール(米ではアセトアミノフェン)に焦点を当てている。
この大衆薬は、最も一般的に使用されている薬のひとつである。
意図された通りに使用されるなら一般的に安全であると考えられるにもかかわらず、過剰な用量は容易に肝臓毒性を引き起こすことができる。
ここでもう一度、その一般的な使用が本当に、特に妊娠中でも安全であるかどうかについて考えなくてはならない。
研究者らはノルウェー母子コホート調査からのデータを用いたが、そこでは母親は妊娠中に2回、薬の使用に関して質問されていた。
そのような調査の中で、どのような有害影響もことによると母親の病気又不調のために彼女が薬を飲んでいること、いわゆる適応による交絡(confounding by indication)が原因かもしれない。
この理由のために、母親の健康は彼女の痛み止め薬の使用のどのような変更にもかかわらず同様であるよう、研究者らは同性の兄弟姉妹を比較することを選択した。
加えて、異なるコントロールとして研究者らはまた、胎児の発達への毒性は疑われていないもうひとつのの弱い痛み止めイブプロフェンの使用に関する情報を用いた。
同性の2,919人の兄弟姉妹の中で、3歳までの精神運動発達と行動に関する情報が利用可能であった。
多くのその他の要素を考慮した後に、データ分析からわかったことは明白であった。
もし母親が28日間以上パラセタモールを服用すると、子どもには、運動発達遅延、多動、及びその他の行動障害があった。
この結果は、母親が妊娠中にしばしばパラセタモールを服用していた場合にそのような障害のリスクは2倍になるかもしれないことを示唆している。
イブプロフェンについてはそのような傾向はみられなかった。
まだ、いくつかの不確実性はある。
子どもの発達は、質問票に対する回答だけに基づいて評価された。
したがって、これらの所見は再現される、望ましくは子どもの臨床的テストによる検証が必要である。
しかし、そのような研究には金がかかり、時間を要するので、短期間に達成することは難しいかもしれない。
母親の使用によりパラセタモールが胎児に有害影響をもたらす可能性について、以前に研究されたことがあったが、現在までのところ多くの注目は自閉症の発症と奇形のリスクに払われている。
この新たな研究は、人の脳の発達は外来化学物質に極めてぜい弱であり、妊娠中のどのような人工化合物への暴露も可能な限り避けるべきであるということを思い起こさせるものである。
パラセタモールは最も一般的に使用されている薬のひとつなら、研究者らはまた、暴露はほとんどの場合、複雑であり、通常、一時に複数の化学物質が関わるということを知っている必要がある。
今日の子どもたちの脳は全て、かなり多くの脳汚染化学物質に暴露しており、パラセタモールはそれらのひとつであろう。
runより:私は化学物質過敏症も脳の病気の一種だと考えています、自律神経が主な原因ですが発症先に脳も含まれるという考えです。
脳汚染されている場合影響が強く出るんじゃないかな。