化学物質による脳汚染 知らぬ間にしみ通っている | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html

・フィリップ・グランジャン博士のウェブサイト
「Chemical Brain Drain 」
化学物質による脳汚染 知らぬ間にしみ通っている

情報源:Dr. Philippe Grandjean
Chemical Brain Drain Website - Home
Chemical brain drain: insidious and pervasive
http://braindrain.dk/

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
掲載日:2013年7月27日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kodomo/CBD/Chemical_brain_drain_home.html


訳注:日本ではフェロー島での水銀汚染調査で有名なデンマークのフィリップ・グランジャン博士が編集するウェブサイトのトップページを紹介します。今後、このウェブサイトに掲載されているいくつかの情報についても紹介する予定です。

 今日、6人の子どものうち1人は、なんらかの形で神経発達障害をこうむっている。 その原因のほとんどは、わかっていない。

いくつかの環境化学物質は脳にダメージをあたえることが知られており、もっと多くがその疑いをもたれているが、そのような影響についてテストされているのはわずかである。

 脳の発達は、有害化学物質に極めて過敏であり、ほんのわずかでも、学業成績、経済的成功、非行のリスク、生活の質に有害影響を及ぼすかもしれない。

鉛、水銀、PCB類、ヒ素、そしてある種の溶剤と農薬は、次世代を担う子どもたちの脳の発達に知らぬ間に脅威を及ぼすかもしれない。

環境中の化学物質により子どもたちの脳の発達が影響を受けると、認識障害、学習障害、もっと深刻な精神発達障害、注意欠陥多動症(ADHD)、自閉症、脳性小児まひ、生涯にわたり影響を残すようなその他の障害のリスクにさらされる。

 化学物質による脳汚染(chemical brain drain)は、次世代の脳の力(brain power)を保護するために止めることができる。

まず最初に、我々は、成人の脳の機能に影響を与えることがすでに証明されている約200の化学物質について、脳に及ぼす影響はますます悪くなっているように見えるので、その全てを管理する必要がある。

我々はまた、脳毒性の日常的テスト、脳に有害な化学物質の排出のもっと厳しい規制、そして製品や環境にこれらの有害な化学物質を放出している産業側の責任を求めなくてはならない。

将来の世代の脳を保護するための決定については、これから実施できる決定もありますが、遅すぎる決定もあります。

このウェブサイトは、脳の発達に対する化学物質のリスクに関する情報と、化学物質の脳汚染(chemical brain drain)から次世代を守る方法を推進することを目的としている。


間違った仮説

胎盤は胎児を守る。

子どもは小さな大人である。

どの様な中毒も可逆的であり、微妙な変化は無視できる。

化学物質の使用を制限するためには証明が必要であるが、テストには非常に金がかかる。


訳注:参考情報
社会関係研究 第14巻 第1号 2009年1月
小児性・胎児性水俣病に関する臨床疫学的研究 -メチル水銀汚染が胎児および幼児に及ぼす影響に関する考察
原田正純・田尻雅美
http://www3.kumagaku.ac.jp/srs/pdf/no14_no01_200901_005.pdf