関連記事
USA Today 2011年2月7日
胎内での農薬ペルメトリンへの曝露は
学習障害に関連する
情報源: USA Today Feb 7, 2011
Exposure to pesticides in womb linked to learning disabilities
By Liz Szabo, USA TODAY
http://yourlife.usatoday.com/parenting-family/babies/story/2011/02/
Exposure-to-pesticides-in-womb-linked-to-learning-disabilities/43401024/1
胎内で高いレベルの農薬に曝露した赤ちゃんは、学習障害を引き起こすかもしれないと新たな研究が示唆している。
この研究は、農業で一般的に使用されており、またシロアリ、ノミ、家屋内の虫を駆除するためにも使用されているピレスロイド系農薬の一種、ペルメトリンと呼ばれる化学物質に注目したものであると、主著者であるコロンビア子ども環境健康センターのメガン・ホルトンは述べた。
ニューヨークで実施されたこの研究で対象とした妊婦の大部分はゴキブリ駆除のスプレーで曝露していた。
家庭内で最も一般的に検出される農薬のひとつであるペルメトリンは、古い有機リン系農薬が脳の発達を阻害するという懸念のために廃止されているので、今日最もしばしば使用されていると、ホルトンは述べている。彼らの研究は本日、『Pediatrics 小児科学』で発表された。
研究者らは、エアーモニターを背負ってもらった348人の妊婦を測定したとホルトンは述べている。
研究者らは女性と彼らの子どもたちを3年間、追跡した。
この研究によれば、出生前に最も高い農薬に曝露した子どもたちは、低レベル曝露の子どもたちに比べて3倍、精神的遅れになりやすい。
出生前に最も高い曝露をした子どもたちはまた、知能テスト、Bayley Mental Developmental Index で約4ポイントスコアが低い。
このテストは平均スコアが100点でほとんどの人のスコアが15ポイントの範囲内に入る。
それは鉛によって引き起こされる知力低下とほぼ同じであるとニューヨークのマウントサイナイ医学校の小児科教授で環境健康の専門家であるフィリップ・ランドリガンは述べている。
ピレスロイド農薬は、”脳の発達に有害である”ことによって虫を殺すと、ランドリンガンは述べている。
今回の結果は、”非常に納得が行くことであり、深刻に受け止めるべきである”と、ランドリガンは述べている。
この研究は、ペルメトリンと脳の損傷を初めて関連付けたものであり、研究者はこの農薬が本当に脳を害するということを結論付ける前に更なる研究を実施する必要があると、ジョン・ホプキンス ブルーミング公衆衛生校の準教授メアリー・フォックスは述べている。
しかし、確定的なデータが例えなくても、妊婦が害虫駆除スプレーやその他の農薬への曝露を減らすことは理にかなっているとフォックスは述べている。
例えば虫を駆除するためには、水漏れを直し、食物を密閉し、もし必要なら家の中ではなく、外をスプレーすることを彼女は示唆している。