ランドリガン博士とグランジャン博士の評価の中で発達神経毒素に最近加えられた化学物質は、REACH(産業化学物質)、農薬、殺生物剤を含む様々な EU の法律の一部に関連する。
それらのうちのいくつかは、”内分泌かく乱情報(US Endocrine Disruption Exchange (TEDX))で潜在的な内分泌かく乱物質として分類されている。
例えば、農薬クロルピリホス(訳注1)はいまだにEUで広く使用されており、EUの残留農薬登録に存在する。それは現在、健康への懸念から見直しが行われている。
HEAL は、発達神経毒素をより良く特定し排除するために、そして新たな情報センターと世界的な防止プログラムを確立するために必要な国際的な協力へのEUの意味ある取り組みを開始するために、グランジャン博士とランドリガン博士の記事が全てのEUの法律のレビューと改善のためのベースとして使用されることを主張する。
ランセット研究へのリンク:
発達毒性の神経行動学的影響(Neurobehavioural effects of developmental toxicity)
http://www.thelancet.com/journals/laneur/article/PIIS1474-4422(13)70278-3/abstract
Dr Philippe Grandjean MD, Philip J Landrigan MD: The Lancet Neurology, Volume 13, Issue 3, Pages 330 - 338, March 2014
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訳注1
クロルピリホス/ウィキペディア
有機リン化合物である。コリンエステラーゼ阻害作用を持ち、殺虫効果を持つことから農薬やシロアリ駆除などに用いられる。日本では、シックハウス症候群への対策として、居室を有する建築物へのクロルピリホスを含んだ建材の使用が、建築基準法の改正により2003年(平成15年)から禁じられた。 訳注:関連記事
グランジャン博士のウェブサイト Chemical Brain Drain - News 2014年2月15日 化学的脳汚染 最新版
'Putting the next generation of brains in danger'
By Saundra Young, CNN, February 17, 2014
More Toxic Chemicals Damaging Children's Brains, New Study Warns
By Lynne Peeples Huffington 02/14/2014