「平成 24 年度 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」を公表しました。 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

厚労省HPより

・報道関係者各位


「平成 24 年度 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」を公表しました。

厚生労働省は、家庭用品などに関連した健康被害情報を収集するため、皮膚科・小児科の病院や公益財団法人日本中毒情報センターの協力を得て、「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告制度」を実施しています。


このたび、平成24年度の健康被害報告について、家庭用品専門家会議(座長:伊藤正俊 東邦大学名誉教授)で検討を行い、報告書を取りまとめたので公表します。報告書の概要は別添のとおりです。


厚生労働省では、消費者をはじめ、地方公共団体、関係業界団体などに本報告書の内容を周知するとともに、引き続き本制度を通じて、家庭用品に含有される化学物質による健康被害の実態の把握や情報提供を推進します。


【報告のポイント】
・皮膚障害は、装飾品(金属製)が29件と最も多く報告されました。

→ 症状が出たら、原因製品の使用を中止しましょう。 他の製品を使用する場合は、 金属以外のものに変更しましょう。

・小児の誤飲事故は、タバコが99件と34年連続で最も多く報告されました。

→ 1歳前後の乳幼児がいる家庭は、タバコの取り扱い・保管方法に注意し、飲料の空き缶やペットボトルを灰皿代わりにしないようにしましょう。

・吸入事故等は、殺虫剤が296件、洗浄剤(住宅用・家具用)が175件報告され ました。

→ 使用上の注意をよく読み、正しく使用しましょう。特に塩素系の洗浄剤と酸性物質の混合には注意しましょう。



(別添)


平成24年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告(概要)

 本制度は、モニター病院(皮膚科、小児科)の医師が家庭用品などによる健康被害と考えられる事例(皮膚障害、小児の誤飲事故)や、公益財団法人日本中毒情報センターが収集した家庭用品などによる吸入事故と考えられる事例について、それぞれ厚生労働省に報告する制度です。 平成24年度に報告された事例の件数は、合計1,576件(前年度1,491 件)でした。


 それぞれの報告件数の詳細は以下のとおりです(表)。


表 平成24年度 家庭用品等による健康被害のべ報告件数 (上位10品目及び統計)




(注)皮膚障害では、原因となる家庭用品等が複数推定される事例があるため、報告事例

総数(76例)とは異なっている。



1. 皮膚障害に関する報告


(1) 調査結果の概要と考察


・報告された事例件数は、90件(平成23年度119件)でした。

・最も多く報告された家庭用品の種類は、装飾品で29件でした。

・性別は、女性が66件(86.8%)と大半を占めました。

・皮膚障害の種類は、「アレルギー性接触皮膚炎」48件(53.3%)と「刺激性接触皮膚炎」27件(33.0%)がほとんどを占めました。

・パッチテストの結果では、ニッケル,コバルトにアレルギー反応を示した例が多くみられました。


家庭用品を主な原因とする皮膚障害は、原因家庭用品との接触で発生する場合がほとんどです。

家庭用品を使用して、接触部位に痒み・湿疹の症状が出た場合は、原因と考えられる家庭用品の使用をできるだけ避けましょう。