・受動喫煙被害者支援のための診断書作成の留意点(松崎道幸)
職場などの受動喫煙に苦しむ方の支援をして、禁煙化や分煙化を推進することは、禁煙指導医のみならず医師一般の責務である。
下記に、受動喫煙被害者が来院したときに作成すべき診断書の作成ポイントを記す。
1. 病名:(受動喫煙関連疾患=気管支喘息・慢性気管支炎・急性気管支炎・喘息様気管支炎・中耳炎・肺がん・虚血性心疾患・鼻炎・結膜炎・頭痛・咽喉頭炎など。)
2. 患者さんが非喫煙者であることの証明: 自己申告で充分。禁煙者であれば、過去の喫煙歴を併記する。呼気中CO濃度があればベスト。
3. 患者さんが受動喫煙者であることの証明:
・受動喫煙場所(職場・家庭・公共施設)
・期間
・程度(部屋の面積、喫煙者数、換気設備の有無など、なるべく具体的に記述する)
4. 疾患が受動喫煙に起因すると判断した根拠:
・職業上あるいは居住地でタバコ煙以外の有害物質にされされているかどうか。
・受動喫煙がなくなると症状が改善・消失したことがあるかどうか(週始めや長期休暇後など)。
5. 疾患により通院・入院・休業したあるいは今後要すると思われる日数(身体的被害の大きさの指標となる。患者さんは医療費の領収書を保存しておくこと)
6. 受動喫煙が続いた場合の疾患増悪や合併症の可能性を記載し、疾患の治療のために受動喫煙曝露の完全な停止が必要かどうかの意見を述べる。
runより:NATROMと議論してる方が提示した資料です。
結構細かく書かれていると思うけど受動喫煙症が曖昧と言うNATROMはやはり解からん。