・”大学で働いていれば、我々は産業界で働く人々を含んで世界中の人々と協力するが、我々は常に我々が望むことを言う自由ががある”とブラウボアーは述べた。
”もし、私によりなされたどのようなコメントについてでも、この種の利益相反により影響を受けたという事実を突き止めることができるなら、それを教えてくれ。
しかしそれを見つけることはできないであろう”。
オランダのユトリヒト大学の毒性学教授であるブラウボアーは、2008年4月から2010年3月までの間に欧州化学工業連盟(CEFIC)から資金の出ている研究で529,370 ドル(約5,300万円)を受け取っていた。
彼はまた、産業界から資金の出ている国際生命科学研究所(ILSI)内のリスク評価に関する技術委員会のメンバーである。
産業界からの資金は”通常”である
産業界を含んで複数の資金源から金をうけとることは、今日、研究を行うためには”通常のこと”であると、Toxicology Letters 誌の編集長であり、ドイツのブルツブルグ大学毒性学教授であるウォルフグガング・デカントは述べた。
”もし、全ての資金源からの金を求めに行かなくては、もはや研究などできない”と彼は述べた。
デカントは、2008年のBPA研究のために化学産業界から資金を得ており、過去5年間に18のコンサルタント契約を結んでいた。
彼は産業側からのどのような影響をも否定した。
Archives of Toxicology 誌の編集長ジャン・ヘングストラーは、BPAの筆頭製造者であるバイエルAGの社員として”BPAに関する2011年レビュー”を書き、またアメリカ化学工業協会からもう一つのBPAレビューの執筆を請け負った科学者である。
そのレビューは、”曝露は、新生児及び赤ちゃんをを含んで人の健康に注目すべきリスクを表さない”と結論付けた。
ヘングストラーは、インタビューで、産業界との結びつきは現在はないと述べた。
”私は、化学的な事柄だけに関心がある”と、ドイツのドルトムント技術大学の環境人間要素作用のためのライプニッツ研究センターのディレクターであるヘングストラーは述べた。
Toxicology Research 誌の編集長ニゲル・グッダーハムは、現在又は過去に食品、農薬及び医薬品産業と協力関係にあった。”私は、その文書に署名してもどの会社からも得るものはない。
それは純粋に私の科学的な考え方と分析に基づくものである”と、インペリアル・カレッジ・ロンドンの分子毒性学教授であるグッダーハムは述べた。
ALTEX 誌の編集長ソンジャ・フォン・アウロックは産業界との知られた関係はない。
しかし彼女は、産業界との協力は、”科学者が産業側の可能性ある金銭的利害に偏らせることを意味しないし、彼らが信じるところは公衆の健康への最大の関心であるということを表明をしていないことを意味しない”と述べた。
オラビ・ポルコネン、ケルスティン・スティマー、アルバート・リーもまた、過去又は現在の協力関係を認めたが、どの様な利益相反についても否定した。アビー・コリアー、ギオ・バッタ・ゴリ、アラン・ハーベイ、A.ウォーレス・ヘイズ、ジェームス・ケーラ、フローリアン・ラン、フランズ・ニジカンプ、カイ・サボライネンはコメント要求に対して回答しなかった。
欧州委員会の担当官は、利用可能な最良の科学が彼らの内分泌かく乱物質規制を導くであろうと強調した。
”我々は全て、我々の決定は科学に基づくことを望んでいる”と、欧州委員会の環境についての報道官ジョセフ・ヘノンはeメールで回答した。
”そして我々は、科学者社会がその役割を果たし、政策策定者及び意思決定者に事実と数値を示すことを期待する”。
”科学と政治の関係は、信頼に基づくべきである”と彼は付け加えた。”そして我々は、科学者は全ての利益のために独立して行動することを期待する”。
ステファン・ホーレルはパリ在住のフリーランス・ジャーナリストであり、利益相反と公衆健康問題への影響を調査しているドキュメンタリー作者である。
彼女はヨーロッパにおける内分泌かく乱物質の規制についてのドキュメンタリーで活動している。
ブライアン・ビエンコスキーは環境健康ニュース(EHN)の上席編集者であり、スタッフ・ライターである。
質問やコメントがあれば、EHN 編集長マリア・コーンに連絡ください。 mcone@ehn.org
runより:どこでも利権がからんできますねぇ(´_`。)
誰かの儲けの為に我々は苦しんでいる訳なんですが・・・。