・青森県三八地域県民局の「新住宅地農薬使用通知」に関しての問題点
私は、青森県八戸市に住む者ですが、私の自宅はすぐ裏に農地が隣接しているほか、近隣に農地が集まっているような場所にあります。
一昨年前から、私の自宅に隣接する農地を耕作する人が、大量の農薬散布や農薬の現地調合、自宅と農地との境界付近に木酢液と称する液体を入れたビンや紙パックの蓋を開けたまま放置したり、山積した牛糞堆肥を自宅浄化槽付近の隣接地に置いていました。
そのため、昨年の5月から八戸市役所、青森県庁や八戸市にある三八地域県民局農業普及振興室など10か所ほどの役所に対処を求め何回も相談しに行っていました。
今年の4月に、農水省から新しい「住宅地等における農薬使用について」の通知(以下、「新住宅地農薬使用通知」という)が各都道府県あてに出されていたので、6月28日、青森県三八地域県民局農業普及振興室に、「新しい『住宅地等における農薬使用について』の通知にある「農薬を散布する場合には、近隣住民に事前に周知し、近辺に化学物質に敏感な人が居住している場合は、十分に配慮すること。」を指導して欲しい旨のお願いをしにいきました。
三八県民局の担当者は、この「新住宅地農薬使用通知」が出ていたことは知っていましたが、私への回答は、「この通知は、大規模農地に適用されるもので、(私の自宅付近のような)住宅に囲まれた中小農地には適用されない」というものだったので、「それはおかしい。この「新住宅地農薬使用通知」には、「住宅地に近接する農地(市民農園や家庭菜園を含む)」と記載されている。
農地の大小には関係ないはずだ」と言ったのですが、担当者の回答はあいまいなものでした。
また、隣県の岩手県北部の市町村では、「住宅地に近接した農地に『農薬散布に注意』の幟を立てたり、横断幕を道路のガードレールに張っているが、青森県ではやらないのか。」と尋ねたら、「あれは、農協など民間が自主的に機械での農薬散布を行う農地で行っているものだ」との回答でした。
後日、岩手県庁に確認したら、「これは各市町村の指導で、農地の大小や農薬散布方法には関係なく行っている。県庁も講習会用に所有している」とのことでした。
その後も自宅付近の農地での農薬散布が事前通知なしで行われ、体調が悪化する日が続いていたため、7月11日に、再度、三八県民局を訪れ、担当者に「新住宅地農薬使用通知への対応」を具体的にどうするのかと尋ねました。
担当者は、まず最初に「前回、『新住宅地農薬使用通知』を大規模農家に適用すると言ったのは、(私が)趣旨を取り違えたものだ。
岩手県での『農薬散布に注意』の看板や幟の話が出たので、それは農薬の空中散布をするような大規模な農地だと言ったのが、勘違いされたようだ」との言い訳から始まりました。
それから、「①農家への講習会やチラシ配布。②県庁HPでのPR。農水省の通知にはあるが、全農家への個別の通知はしていない。しかし、これで十分対応していると考えている。」というものでした。
私が、それでは不十分ではないかの旨を言うと、担当者は、「それでは具体的な対応というものはどうすればいいのか」、「(私の近隣の)農家が頻繁に農薬をまいているのか。臭いでもしているのか」、「化学物質過敏症患者の被害について、その原因が特定出来ない場合には農家への周知は出来ない」、「どことどこの農家の方から農薬が漏れてくるのか判らないでしょう。判らない人には話のしようがない。
ここの農家の方からだ具体的にわかれば話が出来るけど、それ以外だと指導出来ない。
具体的にこの方から飛散したという相談があれば、それを確認したうえで対応する」というもの。
私が、「行政権も何もない一個人の私に、それがわかるわけがないでしょう。
『新住宅地農薬使用通知』に農薬をまいている農家を特定するとかしないとかと書いていないでしょう。農家が全員、県庁のHPを見たり、講習会に出ているわけじゃないでしょう」と言うと、担当者は「県庁としてはそこまで確認できない」とのことでした。
また、「(仮に)近隣農地での農薬散布回数を私が調べて不適正だと思えることがあった場合には、指導してもらえるのか」との問いには、「作物から基準値以上の農薬が検出された場合は、出荷停止は出来る」との回答で、「新住宅地農薬使用通知」の回答ではありませんでした。
しかも、担当者は、2010年3月通知の「農薬飛散対策技術マニュアル」の存在も知らないようでした。
その日の結論は、「八戸市役所農業経営振興センターと協議したうえ対応を考える」というものでした。
7月17日に三八県民局から自宅に電話がありましたが、「言い訳」に終始していただけでした。
その後も、自宅に近隣する農地で事前の通知なしでの農薬散布が続いていたので、9月6日に三八県民局に電話して尋ねたところ、「①近隣農家にチラシを配布した。②八戸市役所を通して、町内会の回覧版で通知した。」との回答でした。
私が、「私の自宅近隣の農地には耕作者が住んでいないが、その人たちを確認して連絡したのか」と聞くと、「耕作者は確認していない。具体的な対応は、八戸市役所農業経営振興センターに任せている」と八戸市役所に丸投げ状態。
しかも、電話での態度はかなり悪いものでした。
いまだに、この回覧板への掲示は確認していませんし、近隣農地からの農薬散布についての事前連絡は一度もありません。
八戸市の他の町内会でも回覧版に「新住宅地農薬使用通知」のことは載っていないようです。
青森県庁、八戸市役所は、動く気がないようですね。
青森県庁や八戸市役所の態度を改めさせ、「新住宅地農薬使用通知」の順守をさせる必要性があります。
runより:各地で同じ様な事があると聞いてますがとにかく役所の認識が甘いんです。
省庁が出したマニュアルには罰則は無いですが守る義務はあると思うのですが・・・。