欧州委員会の内分泌かく乱物質の分類提案 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html

・米通商代表部 2014年 技術的貿易障壁に関する報告書からの抜粋
欧州委員会の内分泌かく乱物質の分類提案

情報源:The Office of the United States Trade Representative (USTR), April 2014
2014 Report on Technical Barriers to Trade (TBT Report)
(Excerpt)
Proposal for Categorization of Compounds as Endocrine Disruptors
http://www.ustr.gov/sites/default/files/2014%20TBT%20Report.pdf

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2014年4月20日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/USA/2014_USTR_Report_on_TBT_EDs.html

(抜粋:報告書68頁中段~70頁中段)
EUの内分泌かく乱物質としての化合物分類提案


 内分泌かく乱物質(EDs)は、体のホルモン機能を擬態する又は阻害する自然発生化合物又は人工物質である。

環境中で利用可能な時に、潜在的な内分泌かく乱物質はホルモン活動を活性化、遮断、又は変更し、組織と器官の正常な機能に有害影響をもたらすかもしれない。

化学物質、農薬及びその他の製品に関する既存のEUの法令の下で、欧州委員会(EC)は2013年末までにEDsに関連する措置を開発することになっていた。

EC環境総局は、EDsを規制するためのアプローチを開発する任務を与えられており、市場から取り除かれるべき製品を決定するために確立されるであろうハザードベースの”カットオフ基準”となる分類に基づくアプローチに従うことを決めた。

2013年の期限は果たされず(訳注1)、EUは現在、ハザードベースのカットオフ基準の使用を含んで、EUの化学物質の登録、評価、認可及び制限(REACH)規則、EUの殺生物剤指令及び植物防疫法の改訂に含めるために、ED関連措置のためのオプションの範囲を評価するための影響評価を実施するための計画を策定中である。

 2012年11月の初旬に、EC環境総局は、EDsの定義、特定、及び分類についての初期提案を発表した(訳注2)。

このアプローチは、最初はEUの植物防疫製品規制に適用することが意図されたが、環境総局のこの初期提案は、もし実施されれば、後に、REACHを含む他のEU規制プログラムに適用されることになったであろう。

環境総局により2012年11月に発表された初期分類は次の4つの分類、既知のEDs(Known EDs);推定されるEDs(Presumed EDs;、疑われるEDs(Suspected EDs);及び潜在的なEDs(Potential EDs)を含んでいたが、2013年2月に二つの分類、既知のEDs(Known EDs)及び疑われるEDs(Suspected EDs)に絞り込まれた。環境総局は、初期の分類を含む文書を、NGOs、産業界、米環境保護局(US EPA)を含む様々な利害関係者に送付してコメントを求めた。

 米産業界、特に化学業界及び作物保護業界は、妥当であり国際的に受け入れられている(1)強さ;(2)暴露;(3)鉛毒性;(4)重大性;及び(5)不可逆性を含む科学的及び毒性学的基準を除外しているこのハザードベースの分類又はカットオフ基準アプローチに反対するコメントを提出した。

さらに、米産業界は環境総局に対してカテゴリーベースのアプローチを求めていないEU規則 1107/2009 (訳注:植物防疫製品(PPP)に関する規則)の中の文言をを考慮し、その提案中に”内分泌かく乱特性の決定のための科学的基準”を反映するよう求めた。

米EPAは、11月の提案に関する技術的コメントを提供することによって、環境総局の非公式なパブリック・コンサルテーションに参加した。