・出典:NETIBNEWS
http://ib-kenko.jp/2014/04/post_839_0424_dm1217.html
・薔薇サプリ市場に異変!?(1)
2014年4月24日 11:59
「女性のエチケット」、「のむ香り」などのキャッチフレーズで一大ブームを作り上げたローズオイルのサプリメント。
わかさ生活やDHCなど、大手通販メーカーが扱ったことで、これまでに大きな市場を作り上げてきた。
摂取すると、口臭や体臭からほんのり薔薇の香りがするとも言われているこのサプリメント。
原料はブルガリア産のダマスクローズから抽出したオイルが一級品とされている。
ところがこのサプリメント、2011年あたりをピークに市場は頭打ち。ローズオイルサプリメントを襲った異変の原因はなにか?
サプリメントといえば、切っても切り離せないのが原材料の原産地問題。健康食品に限らず、食品全般にわたりこれまでに繰り返し物議をかもした問題である。
昨今業界を賑わしている放射線の食品照射問題も根は同じこと。
要するに、食品原料の出自から加工ルートをどこまで正確にトレースできているのか、これは食品業界にとって永遠の課題といっても過言ではないだろう。
原産地のトレースは表示偽装と表裏の関係にある。
しかも、ただ単にトレースできれば済む問題でもなく、食品の安全性にかかわるトレースこそが商品を口に入れる消費者の本来的な願望なのである。
ローズオイルサプリメントの原料となる「ローズオイル」についても問題は同じ。
手に入りにくくて高価とされるブルガリアンローズを基原とする商品の原価は、当然、ほかの商品よりも高くつくことになる。
にもかかわらず、ルーツはブルガリアンとしながら違う原料を用いて製造・販売した場合、不当に高い価格で販売しようが、著しく安い価格で販売しようが、いずれの場合も表示偽装を問われることになる。
ブルガリア産のローズオイルの輸入価格がユーロ高のために値上がりしている。
一昨年までキロ単価100万円程度だったのが、今ではその1.5倍に――。
そのせいか、「ダマスクローズ」を標榜した商品にもかかわらず、本当にブルガリア産のローズオイルを使っているのか、疑わしい商品も出回っている可能性があるとのこと。
ある関係者は、「原価を抑えるためにほかの産地のものと混ぜ合わせたり、値上がりした分だけ薄めて量を増やして売っているところもある」と明かす。
【田代 宏】