黄砂実態解明調査報告書(平成15~24年度):8 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・(9)平成25(2013)年3 月16 日
黄砂の観測は松江の1 ヶ所のみで、北陸、東北では5 地点で煙霧が観測されている。

モンゴルで小さな砂塵嵐が観測されている。

後方流跡線はこの方向からの通過を明確には示していない。

福岡での硫酸イオン濃度は高くないが、CFORS でのsulfate の予測などから東日本に飛来してきた煙霧が中心と考えられる。


(10)平成25(2013)年3 月19 日~20 日
東北までの全国に広がる黄砂であるが、SPM は低く黄砂の影響は小さい。ゴビ砂漠付近で砂塵嵐の発生がみられ、後方流跡線もこの地域からの流れを示している。

中国、四国でPM2.5 濃度が上昇し、福岡での硫酸イオン濃度も15μg/m3 近くになっている。

比較的大きな混在黄砂と考えられる。
各事例の解析からの分類結果は表3-4-2の通りである。
平成24(2012)年度の規模が大きかった黄砂は4月23~25日、3月8~11日、3月19~20日の3回である。

いずれも観測地点が20地点以上で全国的に広がっているが、SPM濃度は最高でも200μg/m3程度でそれほど高濃度にはなっていない。

同時に硫酸イオン濃度の上昇もみられており、この3つのケースは混在黄砂と考えられる。単純黄砂とした4月1~3日、12月4日、1月2~3日、3月1日は、いずれも規模の小さなものであった。