香水入り切手は障害者の生活を制約する :2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・香水入り郵便切手は障害を持つ人々を制約する

連邦政府大統領 ホルスト・ケーラー博士 殿
Ms. Frau Donata Freifrau Schenck zu Schweinsberg 殿
ドイツ財務大臣 ショイブレ博士 殿

拝啓

 1月7日、あなた方は財務大臣により発表された新しい慈善切手についてご存知のことと思います。

それらは、こするとリンゴ、ストロベリー、ブルーベリー、レモンの臭いを出します。私達は、見た目には好ましく見えるこれらのアイディアを考え直していただきたく思い、ショイブレ博士には財務大臣としてこれらの郵便切手を全て回収していただくよう要請いたします。

それはもしこれらの香料に暴露すると危険な状態になる障害者や患者のグループが存在するからです。

 これらの慈善切手から便益を得るべき人々のある者がこれらの切手を流通させることにより害を受けるとしたら、それは皮肉などというものではありません。

あなた方はドイツ連邦環境局(UBA/Umweltbundesam)の重要な見解をご存知ありませんか?

 UBAは香料入り製品は公共の場から回避されるべきと指摘しています。

ドイツのアレルギー患者とぜん息患者の連合体(Deutscher Allergie- und Asthmabund e.V.)は、約11%の国民、実際には9百万人以上の人々が香料に対する嗅覚過敏の影響を受けていると推定しています(Meggs et al. 1996)。

彼らは、香水の臭いのする部屋には警告表示をするよう求めています。

 これらの人々を香料で健康を損ねる障害を持った人々として適切に認定しているでしょうか?

 米障害者法(ADA)によれば、障害を持った人々は、ひとつあるいはそれ以上の日常生活の行動を本質的に制限する身体的又は精神的障害を持つ個人、その様な障害の歴史又は記録を持つ個人、あるいはそのような障害を持つとして他者により認められている個人、として定義されています。

 香水入り切手はアレルギー、ぜん息、化学物質病、その他感受性の高い人々の生活を不合理なやり方で制限するものです。

これは国連条約に違反するものであり、ADAに示される障害者のために規定された保護基準を満たしていません。

深刻な過敏症患者と香料により引き起こされるアレルギー患者はこれらの汚染物質の痕跡からの臭いですら困るのです。

香水入り切手は疑いなく、困難な財政状況の下で有害物質から安全を確保しようと努力している彼らの生活空間を汚染するでしょう。

 現在までのところ、香料による健康障害を持つ人々は、他人の助けなしに、少なくとも手紙を受け取り開封することが出来ます。

生活のこの自主性と正常性が彼らから取り上げられるのです。

もし誰かが、香料に暴露して身体的反応を引き起こしたら、その人は最早手紙を受け取ることは出来なくなり、この種の”手紙爆弾”を仕分けるのに他の人々に依存しなくてはならなくなります。

恐らく、同時に配達された全ての手紙は一通の香水切手によって汚染されているので、彼らがそれらを受け取る自由が失われます。

 2004年のクリスマス・シーズンに、香りつきスクラッチ・ステッカーによる同じようなキャンペーンがありました。

ドイツ郵便局の職員の説明とは異なり、この香料はインク中にしっかりと封入されていません。

誰かがこの切手を配達中に又は機械的相互作用でこすらないとは限りません。

当時、手紙が配達されるとそれは既に臭いが付いていましたが、今回も再び同じことが起きるでしょう。