その3:アスファルトWikipedia | 化学物質過敏症 runのブログ

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構造と成分[編集]

アスファルテンと呼ばれる高分子炭化水素が多環の炭化水素の油やレジンの中にコロイド状に分散している。

アスファルテンとは、ヘキサンなどの軽質の炭化水素に溶けない成分で縮合環の芳香族炭化水素が架橋結合して出来た高分子化合物である。

レジンと油分は軽質の炭化水素に溶ける成分であり、合わせてマルテンと呼ばれる。レジンは比較的融点が高い樹脂状物質である。
油分 飽和 - パラフィン、ナフテン (分子量:300-2,000)
芳香族 - 芳香族 (500-2,000)

レジン - 縮合多環芳香族 (500-50,000)
アスファルテン - 縮合多環芳香族の層状構造 (1,000-100,000)

分類[編集]

改質方法などの違いによる分類[編集]
ストレート・アスファルト(straight asphalt) 減圧蒸留装置からの分留された減圧残油をそのまま使用したもの。アスファルトのほとんどを占める(1995年で96%)。

針入度0-300の範囲で10段階に分類されている。

主に道路舗装用に使用される。


ブローン・アスファルト(blown asphalt) ストレート・アスファルトに高温の空気を吹き込み軟化点を高くしたもの。耐候性と耐水性が高い。建築材料に使用される。


舗装用改質アスファルト 舗装道路の破損を防ぐ為にストレート・アスファルトを改質して特性を高めたもの。 舗装道路の破損とは、流動、わだち、ひび割れを指す。 添加物を加えるものとブローイングを行なうものがある。 添加物を加えるもの ゴム(スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム) - 改質アスファルトI型とII型の主流

熱可塑性エラストマー(スチレン・イソブチレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエンブロック共重合体、スチレン・エチレン・ブテン共重合体) - 改質アスファルトのほとんどに使用
熱可塑性樹脂(エチレン、酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン) - 耐流動用材料

ブローイングを行なうもの セミブローン・アスファルトと呼ばれ、加熱したストレート・アスファルトにブローン・アスファルトよりは軽度に高温の空気を吹き込み、軟化点を高くしたもの。

道路舗装の施工法による分類[編集]

道路舗装の施工法の違いによってアスファルトと骨材の混合方法が変わり、以下に分類される。
加熱アスファルト混合物 最も一般に使用されているアスファルト混合物で、「アスファルト・プラント」と呼ばれる加熱装置内でアスファルトと骨材を加熱・混合して熱いうちに作業を行い、冷えれば道路としての強度が得られるもの。 アスファルト溶解温度:140-150℃
骨材加熱温度:13-190
混合時間:45-60
混合物の温度:145-175

アスファルト乳剤 アスファルトと水を乳化剤によって乳化し流動状態で骨材と常温で混合する。道路の路面として作業後、時間とともにアスファルトが水と分離すると強度が得られる。 乳化剤は以下のものが使われる。 カチオン系:牛脂やヤシ油の脂肪酸誘導体のアミンの塩酸または酢酸塩 pH2-5
アニオン系:高級アルコール硫酸塩 pH12-13
ノニオン系:アルキル基(ノニルフェニルなど)にエチレンオキサイドを付加したもの。中性付近となる。

カットバック・アスファルト アスファルトと溶剤を混合して骨材と常温で混合する。道路作業後、溶剤が気化することで強度が得られる。大気汚染防止や危険防止のためにこれが使用されることは少ない[2]。
語源[編集]
イングランドの言語: Asphalt
フランスの言語: Asphalte
ラテンの言語: Asphalton, asphaltum
ギリシアの言語: Asphalton, asphaltos (άσφαλτος)

出典[編集]
1.^ 創世記11章3節
2.^ 小西誠一著 『石油のおはなし』 日本規格協会 第1版第1刷 ISBN 4-542-90229-3


runより:実は「構造と成分」「道路舗装の施工法による分類」に書いてある物が怖かったりします。

詳細を調べられたらまた掲載します。