カナダ下院常任委員会報告 :リスクと価値評価:4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・労働者と傍観者
Workers and Bystanders
 
8.20 この種の評価で、実験動物に安全と考えられるレベル(参照 NOAEL)は安全余裕(MOS)を決定するために、労働者又は傍観者に対する推定被ばくによって割られる。
 
一般的に、PMRAは、応答及び動物と人間からの外挿に起きうる潜在的な変化のしやすさを考慮するために100のMOSを受け入れられると、考えている。128(即ち、推定被ばくは参照NOAELより100倍小さい)。
 
8.21 ベーテル博士及び農薬削減運動Campaign for Pesticide Reductionは、起こりうる影響を適切に評価するために、実験室研究のほかに実際の労働者及び傍観者・共同体の被ばく研究が必要であると信じるので、この方法を批判した。129 (強制的な悪影響モニタリング及び報告は次の章で考察するだろう)。
 
 
食品の安全性
Food Safety
 
8.22 人間の安全な食事摂取レベルを確立するために、実験動物から外挿する場合、PMRAは参照NOAELを安全係数で割る。

特に、10の安全係数によって割る。
 
8.23 人間集団中にある正常な差があるという事実から派生する別な変化の源がある。

言い換えれば、同じ様な被ばくに異なる人は異なった反応をするだろう。こうしてNOAELは別の安全係数10によって割られる。

PMRAはそのため人間の安全レベル、一日摂取許容量(ADI)を、100の安全係数(10の係数を10倍する)でNOAELを割って計算する。
 
8.24 安全係数の概念及び、農薬及び食品添加物のためのADI決定のための安全係数の適用は、1960年代初期に世界保健機構(WHO)によって確立された。130

 しかし、安全係数に関して、世界自然保護基金及びカナダ環境法協会・オンタリオ家庭医大学は、PMRAは子供保護の発達に関して、米国の例に従うべきであることを示した。131

米国で食品品質保護法(FQPA)は、子供の食物中の農薬存在によるリスクを評価する場合、更に10の安全係数を使うことを環境保護庁(EPA)に求めている。

この係数は、残留が子供に安全であることを証明するために信頼できるデータが利用できる場合にのみ除くことができる。

米国で、この追加安全係数は出生前後の潜在的毒性及び、子供に対する被ばくと毒性に関するデータの完全さを考慮に入れるために計画されている。132

第6章及び7章で考察したように、子供及び胎児及・集団のほかの部門が影響を受けやすいいとすれば、本委員会は潜在的に危険な農薬からの保護のレベルを高めることが求められると感じる。

私たちはそのため、PMRAは米国の要求を超えて進むべきであり、何らかのリスクアセスメントを行う場合、子供ばかりでなく、食事摂取ばかりでなく、集団のある部門の影響の受けやすさを考慮すべきである。
 
本委員会は次のように勧告する:
 
(a) カナダ保健省は子供の健康を守ることで10の追加係数の適切さの研究を続ける。
 
(b) 子供や胎児を含む集団の影響を受けやすい部門の健康を守るために、食品中の農薬残留の許容量を決定するために、追加の10の安全係数の少なくとも一つを用いるべきである。
 
(c) 食事以外のアセスメントを行う場合に使われる安全性の許容マージン(余裕)は、少なくとも10のファクターによって、100~1000に高めるべきである。
 
(d) この追加安全係数の使用に、新農薬駆除法で法的根拠を与えるべきである。


runより:まだまだ続くのですが明日掲載致します((。´・ω・)。´_ _))ペコ

頭がついていきまへん(T_T)