・出展:環境汚染問題 私たちと子どもたちの未来のために
http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/
・7.他の影響を受けやすいグループ
7. OTHER VULNERABLE GROUPS
影響を受けやすいグループ
7.1 全ての集団は環境中を循環する汚染物質に影響を受けやすいが、程度は異なる。
地形は一般人が曝されるリスクレベルに影響する。
研究者は、汚染は大部分のカナダ人が住んでいる五大湖及びセントローレンス川の盆地で高いことを示している。
またバッタ効果及びある物質の性質のため、汚染はカナダ北部に蓄積する。
証言者によって提供された文献は、3部門の集団が農薬の存在に特に影響を受けやすいことを示している。
第一のグループには、体の型のために汚染物質に一層敏感である女性と子供がある。
第二のグループは、化学物質のストレスに対して防御が低下していると思われる健康状態の悪い人(老人を含む)からなる。
農薬と一層頻繁に接触している集団の一部が第三のグループを構成し、仕事で農薬を扱う労働者及び汚染物質が蓄積する地域に住む人、及び自分たちが食べるために漁及び狩猟・果物の採取をする人を含む。
影響を受けやすい要因の理由
Reasons for Vulnerability Factors
女性の体の特徴
Characteristics of the Female Body Type
7.2 前章は、本委員会員の意見では子供を最も影響を受けやすい集団とした、子供の体が農薬に特に敏感である理由を示した。
体が多くの脂肪組織の割合が高い女性は、残留性有意汚染物質(POPs)を一層蓄積すると思われる。
一部の研究者はこの事実に基づいて農薬に曝された女性は乳癌が発生するリスクが高い傾向があるだろうと思っている。91
カナダのシエラクラブは癌を患う1000人の職業的背景に関する1995年にウインザーではじまった研究を含む、いくつかの研究で調べられた女性の影響の受けやすさを強調した。
この研究は、農場周囲で生活している女性は高率の閉経前の乳癌を示すことを明らかにした。92
多数の研究がこの仮説の支持に引用されているが、乳癌を直接農薬に結びつけるのは困難、更には不可能なままである。
1997年にハワイで行われた研究は、火山性土壌と酸性雨が農薬デルドリンによる飲料水及び地下水の農薬汚染によって引き起こされる影響を悪化させることを示した。93
1999年12月1日の委員会に現れたケリー=マーチン博士によると、カナダ環境のための医師連盟 Association of Physicians for the Environment会員、ケリー=マーチン博士によると、多数の要因が汚染物質の影響を左右し、因果関係を証明するのをほとんど困難にしている。
このことは、農薬が実際に数ある中で、女性で乳癌を起こしているという恐れから、連盟を妨げるものではない。