・内分泌かく乱物質に関する研究
Research on Endocrine Disruptors
5.13 カナダで、新しい1999年カナダ環境保護法の下で、政府はホルモンシステムをかく乱する物質に関して研究を行わなければならない。74
独立した研究グループは内分泌かく乱物質に焦点をあてている;それは連邦の5省庁からの代表から成っている:天然資源、環境、漁業海洋、農業食料、保健。
年間約250万ドルが政府内及びアカデミー分野の両方で内分泌かく乱物質に関する研究に割り振られている。75
テオ=コルボーン博士は、野生生物で内分泌系かく乱現象をその研究が証明した、特にカナダ野生生物サービスのおかげでカナダは内分泌かく乱物質の研究の先駆者となったことを、本委員会に思い出させた。
これらの結果は国際的科学界の追跡を燃え立たせ、今日国際的科学界は人間集団に影響するので環境中の活性のある化合物に関する問題を研究している。
コルボーン博士は、カナダはこの種の研究で調査を続けるべきであることを強調した。76
しかし、彼女はこの証拠にかかわらず胎児の成長に関する内分泌かく乱物質の影響を正確に検出するためのプロトコルがいぜんないという事実に関して批判的である。
5.14 本委員会は証言聴取から明らかな財源の不足を非常に心配している。
環境研究(第四章で考察したPOPsに関する研究計画を含む)のための予算削減に関する一般的問題を別にして、野性生物研究一般も不適当な財源の犠牲者である。
この問題はピエール=ミノー博士によって浮き彫りにされた:
鳥類殺戮の証拠発見は、処理された場所の大規模で集中した系統的調査及び研究、並びに多数の科学的及び生化学的分析を必要とする。
これらの実施の経費はカナダ野生生物サービスの財源を実際に越えている。
私たちはここで、直ちに125,000ドルから恐らく数百万ドルまでを要するだろう研究について、及びあらゆる使用パターンに関する研究について話している。
5.15 本委員会は特定のプロトコルがないことについて、及び財源の現象について証言者が表明した懸念を共有し、その研究計画を維持すること及び彼らに適切な長期的資金提供をする事を、政府に強く望む。
本委員会は、政府が次のために、特に適切な永続的資金提供によって、内分泌かく乱物質に関するその研究計画を強化することを勧告する。
(1) 野性生物に関する研究を行うこと及び、
(2) 人間の健康に関する内分泌かく乱の影響を検出するための特殊なプロトコルを作ること。