原因別[編集]
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医薬品を原因とするもの[編集]
医薬品の使用は副作用をもたらす可能性がある。また薬害が発生することもある。
具体例[編集]
薬害を参照のこと
輸血を原因とするもの[編集]
具体例[編集]
ヘモクロマトーシス
ウイルス汚染による肝炎。(C型肝炎、B型肝炎も参照)
医療材料を原因とするもの[編集]
具体例[編集]
硬膜[編集]
異常プリオンに汚染されたヒト乾燥硬膜(ライオデュラ)が多数の患者に移植されクロイツフェルト・ヤコブ病の感染を引き起こしたことは世界的に問題となった。
X線を原因とするもの[編集]
具体例[編集]
X線検査によるもの
急性障害(悪心、嘔吐・下痢、発熱、血小板減少、出血、白血球減少など)
晩発性障害(再生不良性貧血、白血病、肺癌、皮膚炎、皮膚がん、白内障、免疫障害、不妊症など)
ジョンズ・ホプキンス大学医学部の研究によって、レントゲン検査で医療被曝を経験した女性は、レントゲン未経験者の同年齢の女性に比べると、ダウン症児が生まれる確率が7倍も高いことが明らかになった。
この報告の正確さは、他の研究によっても裏付けられている[22]という。
麻酔を原因とするもの[編集]
具体例[編集]
心停止
植物人間
手術を原因とするもの[編集]
具体例[編集]
腹部手術の後に発生する腹膜癒着・イレウス(腸閉塞)
胃摘除手術の後に発生するダンピング症候群
採血、手術時における神経損傷。
検査を原因とするもの[編集]
具体例[編集]
生検時の組織損傷を原因とする障害。 経皮肺生検、経気管支肺生検などで、後に気胸が起きる「医原性気胸」。
造影剤によるもの 造影CTの際のショック
ERCP後の膵炎
院内感染を原因とするもの[編集]
「院内感染」も参照
広義の医原病[編集]
社会学者のイヴァン・イリイチは、医原病を、段階論的に臨床的医原病、社会的医原病、文化的医原病に分けて考察しており[23]、医療社会学などの展開に少なからぬ影響を与えている。
臨床的医原病[編集]
まず、一般に「医原病」と呼ばれる、医療行為が原因で生じる疾患のことをイリイチは「臨床的医原病」と呼ぶ。
これには、医療過誤など、医薬品の副作用や手術ミスや検査にともなう過誤等や、社会的集団的に発生する不可逆な健康被害である薬害、治療を受けたが故に生じた患者側のデメリット全てが含まれる。
しかし、これは狭義の医原病に過ぎないという。
つまり、医原病はこうした狭義のもの(臨床的医原病)だけではなく、さらに社会的医原病、文化的医原病と呼ばれるものも観察されるというのである。
社会的医原病[編集]
ここで、「社会的医原病」とは、今日の医療社会学や医療人類学の用語でいう「医療化」(Medicalization)を指し、医療の対象が拡大していくことを指す。
かつては自宅で身近に触れ得た死や出産が病院に囲いこまれていき、自然な過程であるはずの老化も医療の対象とされていき、老人にまで降圧剤治療が行われるようになるなど、現代社会においては、資本主義下の医療のキャラナライゼーション、過剰医療をも意味することになる。
文化的医原病[編集]
さらに、「文化的医原病」は、医療の対象拡大が人々の思考を無意識に支配するようになった結果、自分の身体、自分の健康にも関わらず主体性を失い、人々がその管理に関して無関心・無責任となり、医師に全面的に任せて平気となる=思考停止し怪しまなくなってしまっている状態を指す。
医師による「専門家支配」(Professional Dominance)・パターナリズム医療の所産でもあり、端的に言えば、日本で見られる、いわゆる「お任せ医療」状態のことである。
関連項目[編集]
薬害
C型肝炎
副作用
runより:化学物質過敏症のどこが医原病なのか全く分からん(^▽^;)
患者には元々化学物質過敏症の知識なんて無い事が圧倒的で自覚症状から化学物質過敏症を疑い専門医を訪ねるもんです。
つまり「医者が何かしたからなった病気とは言えない」訳で「医者に診せる前には既に症状が出ている」んです。
当たり前っすよ、何も無かったらわざわざ医者なんか行かないってば。