医原病とは?:2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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歴史[編集]

医者が患者を害する可能性は古代ギリシャの時代より知られ、医療技術や医療哲学の確立の中で重要な概念とされてきた。

(「ヒポクラテスの誓い」にも「自身の能力と判断力に従って、患者に利する治療法を選び、害となる治療法を決して選ばない」と明記してあることからも伺える。)

パストゥールが細菌を発見する以前、19世紀中ごろまでの西洋の医学会では、清潔や不潔という概念も浸透しておらず、消毒法も確立していなかった。

手術に医師は血に汚れたフロックコートを着て臨むなどし、患者らの傷口は細菌に汚染された共用の「たらい」の中の水で洗われ、患者間での細菌の伝播が起こった[3]。

医師のなかには「傷が治るためには膿がでることが必要だ」などと思っていた[4]者も多かった。

1867年の統計では、手足切断手術後の死亡率はチューリヒで46%、パリでは60%に及んだという[5]。

お産についても当時は医師が、「死亡した産婦の解剖をして産婦の子宮からでる膿にまみれた手で次のお産に立会った[6]」ので、産道から細菌が入って子宮内感染症、敗血症になって(産褥熱)死亡する産婦が多数いた。

その死亡率は10%以上にもなった[7]。

イグナーツ・ゼンメルワイス(1818年-1865年)は、まだ病原菌などの概念が無い時代であったにもかかわらず、今日で言う接触感染の可能性、医師自身が感染源になっている可能性に気づき、産褥熱の予防法として医師がカルキを使用して手洗いを行うことを提唱した。

だが、医学会はそういった彼の善意からの指摘を認めず、逆に当時の医師らは彼を迫害するような行動をとった。

1977年9月、ソークワクチンの開発者のジョナス・ソーク博士は、議会で次のように指摘した。


1970年代初めにアメリカで発生したポリオのほとんどは、アメリカで使用されている生ポリオワクチンの副作用である可能性が高い[8]。

つまりポリオ撲滅の功労者とも言われるソーク自身が、犠牲者を出し続けたポリオの原因が、そのワクチンにあると認めたのである[9]。

実際、アメリカ合衆国では生ワクチンが使われたためポリオが発生したが、フィンランドとスウェーデンのように死菌ワクチンを接種していた国ではポリオの発症はまったく報告されなかったという[10]。

1976年にブタインフルエンザが大流行した時に行われた予防接種について、政府とマスコミが徹底的に追跡調査してみたところ、ワクチンが原因でギラン・バレー症候群(両足の麻痺や、知覚異常、呼吸困難などを引き起こす急性多発性神経炎)が565件も発生し、予防接種を受けてから数時間以内に30人の高齢者が"説明不可能な死"を遂げていたことが判明した[11]。