【生乾き臭を撃退する方法】洗剤の大量投入は効果なし
(SPA! ) 2013年7月9日(火)配信
Yシャツは襟を立ててボタンを留めずに干すこと。
Tシャツはハンガーを二枚使って、首周りから空洞を作り、表面積を広げる。
洗濯物のなかで水分が残りやすい場所をできる限りなくすのが匂い対策のポイントになる
室内干しによる衣服の生乾き臭だが、着衣時には気にならなくとも、着ているうちに体温によって、嫌な匂いを発生し始める場合もあるので、細やかな対策をとる必要がある。
「生乾き臭は、洗濯の方法を改善するだけで簡単に直ります。まずは洗剤。匂いが気になるからってドバドバと入れていませんか?」と話すのは洗濯王子こと洗濯アドバイザーの中村祐一氏だ。
「洗剤の量が2倍になっても洗浄力はそれほど変わりません。むしろ衣類へのダメージが心配です。洗剤は汚れが一番落ちやすい粉末タイプの弱アルカリ性のモノを適量使うこと。液体洗剤はウールなどの素材向けに使いましょう。あとは酸素系の漂白剤を入れると効果的。部屋干しでの匂いの原因になる菌を殺菌してくれます」
塩素系の漂白剤は色落ちしてしまう。
だが、酸素系を使うと色落ちの心配がないのでご安心を。
「それと洗濯の際の水温がポイントです。冷たすぎるとあまり汚れは落ちません。嫌な匂いの原因となる皮脂汚れを落とすためには40℃前後が適温なんですよ」
中華などの脂ぎったお皿を洗うとき、お湯の方が油は落ちやすい。
それと同じ原理が洗濯でもいえる。
「なので、洗濯機にバケツ1杯分ぐらいの60℃のお湯を入れてあげること。でも、毎回入れるのは面倒でしょ。そう簡単に菌は増えないので1週間に1回程度で大丈夫です。どうしても匂いが気になる衣類があれば、沸騰する鍋に服を入れる“煮洗い”という手段も。といっても、衣類へのダメージが大きいので最終手段ですけどね」
お湯で洗うことで洗剤の効果が十二分に発揮され、殺菌される。もう生乾き臭いとは言わせない。
週刊SPA!7月9日発売号では「サラリーマンが臭い!」という特集を組み、あらゆる匂い対策を講じている。
ぜひ参考にしてほしい。
<取材・文/上野 智(ミドルマン)>