日本の農薬規制とその問題点 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出展:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
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・反農薬東京グループ 辻 万千子
日本の農薬規制はEUに比べて遅れている。

根本的な原因は、日本では予防原則が無視されていることにあると思う。農薬推進派は、農薬は毒であることを何とか隠そうとし、「適正に使用すれば安全」と言っている。

たとえば、「普通物」という言い方がある。

農薬業界や行政は「毒物劇物取締法」で、毒物、劇物に指定されていない農薬を「普通物」と呼ぶ。

反農薬東京グループが昨年、「普通物」という呼称はやめるべきと要望したところ、厚労省、農水省ともに「普通物という呼称は安全だという誤解を与える」から、以後、気をつけると言いながら、未だに平気で使用している。

「普通物」と言われる農薬で、毎年数百人が死亡しているにもかかわらずである。

★農薬使用の現状
 農薬取締法上、農薬は登録されたものしか使用できないことになっている。

現在、日本の登録農薬は有効成分が約500種、製剤で約4500種もある。出荷量は約23万トン、有効成分は約6万トン(推定)で、単一作物で最大使用場所は水田である。
 2008年のOECDのデータによると、耕地面積当たりの農薬使用量は、日本は世界第二位だ。

第一位は韓国となっている。

ちなみに、2010年の日本の耕地面積は、約460万ヘクタール、そのうち水田が約250万ヘクタールである。
 図1は、1958年からの農薬生産量の推移である。

70年代が量としては最大で、少しずつ減少してきている。

水田面積が減少したのも理由の一つだ。
 農薬の種類別の出荷数量を見ると、減ってきたとはいえ、未だに有機リン系がトップだ。

次がカーバメート系だが、近年になるとネオニコチノイド系が急増している。
 図2で、有機リン、カーバメート、ネオニコチノイド系農薬の3種の出荷量の推移を示す。


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