首から下げるタイプの除菌用品の安全性 | 化学物質過敏症 runのブログ

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既に回収されてますが事故事例200件中150件はこの事例だったのでもう一度詳細を報告します。


・国民生活センターより
http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html

・[2013年5月29日:更新]
[2013年4月30日:公表]

首から下げるタイプの除菌用品の安全性-皮膚への刺激性を中心に-

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 首から下げるタイプの除菌用品で、次亜塩素酸ナトリウムを含むとの表示がある「ウイルスプロテクター」という商品により、化学熱傷を起こす事故が発生していることから、2013年2月18日、消費者庁より使用を中止する呼びかけがあり、事業者が自主回収を行うことになりました。

 それ以降、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、この商品によって何らかの危害を受けたという相談が多く寄せられていますが、同様に首から下げるタイプで、二酸化塩素等による除菌効果をうたった商品についても、「ストラップ付除菌用品を1歳半の娘にかけていたところ、胸が長方形の名札の形に赤くなっていることに気付き、病院で化学やけどと診断された。」、「報道で首から下げる除菌剤について注意喚起をしていた。類似品を持っているが安全性を知りたい。」といった相談が寄せられています。

 このようなことから、二酸化塩素等による除菌効果をうたった首から下げるタイプの商品6銘柄と、参考品として、成分に次亜塩素酸ナトリウムを含むとの表示のある2銘柄の計8銘柄について、皮膚への刺激性を中心に調べ、消費者に情報提供することとしました。


主なテスト結果等

皮膚への刺激性(皮膚一次刺激性試験)

 二酸化塩素による除菌をうたった6銘柄中3銘柄で、「中等度の刺激性」と評価されました。自主回収となった銘柄は「強い刺激性」と評価されました。

放散速度の経時変化

 皮膚への刺激性が強かった銘柄ほど、塩素系物質の放散速度も大きい傾向がみられました。

放散成分による水分のpH変化

 放散された成分が水分に溶け込むと酸性になる銘柄があり、放散速度が大きいものほど酸性が強くなりました。

放散成分による繊維製品の退色

 放散速度が大きい銘柄で、繊維製品の退色がみられました。

表示
(1)安全性に関する表示  化学やけど等の皮膚障害に関連すると考えられる注意事項は、「ウイルスプロテクター」の代替品以外の銘柄にはありませんでした。

また、「人体に安心」等とうたった銘柄があり、消費者が商品の安全性を過信するおそれがありました。

(2)有効性に関する表示  有効性をうたう表示の中に、1銘柄で薬事法に抵触するおそれのある記述がみられました。