清潔志向過ぎる日本人 | 化学物質過敏症 runのブログ

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日刊ゲンダイ2013年6月11日
日本人は除菌し過ぎ!? 「キレイ好き」は病気を呼ぶ 温水便座も要注意

除菌、殺菌、抗菌……。

日本人は家の中から体中に至るまで"菌"を除去しまくっている。

はい菌を徹底的に排除して安心していると、逆に痛い目に遭う。

「行き過きたキレイ好きは、逆にさまざまな病気を引き起こします」

こう言うのは東京医科歯科大名誉教授で、人間総合科学大教授の藤田紘一郎氏だ。

「我々の生活環境には無数の菌が存在します。人間の体にも、口、鼻、胃、腸、皮膚など全身に〈常在菌〉と呼ばれる菌がいる。この常在菌にはそれぞれ役割があり、病原菌の侵入を防いだり、免疫バランスを保ったり、必要な栄養素を作り出しています。常在菌のおかげで、健康が保たれているのです。除菌や抗菌があふれ返っている環境では、こうした必要な菌まで殺してしまいます」

たとえば、腸に1000兆個も存在する腸内細菌は、食物の消化、病原菌の排除、ビタミンBやCの合成、〈幸せホルモン〉と呼ばれるセロトニンやドーパミンの前駆体の生成と運搬、免疫力のアップなど、さまざまな働きをしている。

「腸内細菌は、種類や数が多ければ多いほど免疫力が高まります。それが、戦前に比べて3分の1に減少しています。食生活の変化もそうですが、除菌や抗菌だらけの行き過きた衛生環境も大きな要因です。腸内に入ってくる菌が減ったうえ、腸内細菌自体も痛めつけられる。そのため、50年前には見られなかった、花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎といった新たな病気を生んでしまったのです」

腸内細菌を取り込んだり痛めつけないためにも、食器やテープルなどは必要以上に除菌する必要はない。

こぼした食べ物を拾って食べるぐらいがちょうどいい。