JA:農業協同組合とは4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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功罪 [編集]

功 [編集]

神門は、JAのメリットとして以下の二つをあげている[1]。
自民党政権に、政策のフリーハンドを与えた 1950~60年代は、農業従事者が全労働人口の3分の1を占めていた。

JAが自民党を支持していたことにより、自民党は非第1次産業に対し、比較的フリーハンドで政策を立案、運営することができた(支持基盤が安定しているため、特定の産業を優遇する必要もなく、敵に回しても問題がない)。 所得の再配分を行い、社会の歪みが生じるのを防いだ 高度成長期にJAが政治活動を通じて農家への所得再配分を誘導した結果、農家 - 非農家の所得格差を是正した(戦前の農家 - 非農家の所得格差は約0.3だったのに対し、戦後は約0.7とだいぶ緩和されている)。

このため、例えば2000年代の中国のように農家の所得格差が社会問題化せず、社会の安定に貢献した。

罪 [編集]

JAは、体質として法令違反を非常に行いやすいものとなっている。

その理由として、以下を挙げている[1]。
会員に、零細農家が多い … 意識が低いため、少々の不祥事があっても、何でも頼めるJAを頼る
行政との一体化 … 実質的に農水省の下部組織として活動しているため、何かあっても救済がある
JAの事業には、初めから法令違反を前提としたものがある … 米流通は、闇流通の米を前提にしなければ回らない代物となっていた
一地域一JAという体制は、一地域における独占状態を招く。そのため、意識がゆるむ

組織 [編集]

事業ごとに次の全国組織および都道府県組織がある。

なお専門農協は「専門農協」の項を参照。
全国農業協同組合中央会(JA全中) - 単位農協(JA)および連合会の指導、監査、広報活動 都道府県農業協同組合中央会 - 都道府県ごと

全国農業協同組合連合会(JA全農) - 経済事業(販売、購買) 経済農業協同組合連合会(経済連) - 県ごと(11県)

全国共済農業協同組合連合会(JA共済連) - 共済事業
全国厚生農業協同組合連合会(JA全厚連) - 厚生事業(主に医療=病院など) 都道府県厚生農業協同組合連合会 - 都道府県ごと(36都道府県)

農林中央金庫 - 農協、漁協貯金の中央金庫(運用機関) 都道府県信用農業協同組合連合会(信連) - 信用事業、都道府県ごと

各全国組織は、会員である単位農協および連合会が出資している協同組合組織(全国農業協同組合中央会および農林中央金庫を除く)であり、一般的な株式会社の親会社、子会社とは関係が異なる。最近ではJA全農と各都府県経済連の合併が行われ、全農本体の都府県本部が「JA全農○○(○○には都府県名が入る)」として経済事業、販売事業、購買事業の都道府県組織となる例も多い。