・一酸化炭素中毒
一酸化炭素を多量に吸入することで発生する中毒です。
一酸化炭素は酸素の約250倍近く血液のヘモグロビンと結合しやすく、一酸化炭素を大量に吸い込むことで、 酸素よりも多く一酸化炭素がヘモグロビンと結びつき全身に回ってしまい酸素不足に陥ります。
一酸化炭素中毒の症状には、頭痛、めまい、耳鳴り、嘔気、身体の不自由、昏睡、等があり場合によっては窒息などで死に至ります。
窒素中毒
「窒素酔い」とも呼ばれ、3~4気圧程度の高分圧の窒素を摂取すると発生する中毒です。
スキューバダイビングなどで発生することが多く、窒素中毒になると、精神の高揚や、自信過剰、思考や判断力の低下などの症状がでます。
酸素中毒
2気圧程度の高分圧の酸素を摂取すると発生する中毒です。
酸素中毒になると、意識の喪失、痙攣、呼吸困難などが発生し、場合によっては死に至る事もあります。
農薬中毒
農薬が原因で発生する中毒で、原因の農薬には除草剤、消毒剤、殺虫剤などがあり、 主な症状には呼吸困難、咳、嘔吐、腹痛、下痢、神経症状、瞳孔の障害が有ります。
農薬中毒は、農薬の散布時の吸引や、農薬が多量に残量している食品を食べることで発生します。
シンナー中毒
有機溶剤であるシンナー(トルエン・キシレン・メタノール・酢酸エチル・メチルエチルケトン)の気化した蒸気を 大量に吸い込むことで発生する中毒です。
シンナー中毒の症状には、頭痛、嘔吐、倦怠感、意識障害、妄想、記憶喪失などがあり、慢性的な依存症に陥ると 脳神経が侵され脳の萎縮などにも繋がります。
シンナー中毒の原因には、ペンキなどの塗装時や、シンナー遊びなどがあります。
水中毒
大量に水分を摂取することでおこる中毒症状で、低ナトリウム血症を引き起こします。
水中毒の症状には、疲労、頭痛、嘔吐、痙攣、昏睡などがあり、場合によっては死亡することもあります。
・ 中毒の分類
急性中毒
多量の毒物・有害物や、強力な毒物・有害物などの影響で急激に発生する中毒です。
慢性中毒
少量の毒物・有害物や、影響の比較的少ない毒物・有害物を、長時間にわたって摂取するなどにより体内に蓄積し発生する中毒です。
外生中毒
体の外部から毒物・有害物が体内に入ることで発生する中毒です。
内生中毒
伝染病やウイルス、尿毒症などにより体の内部で発生した毒素や有害物質により発生する中毒です