PM2.5と健康影響4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2)最近のEPAの動向


EPAは、2009年のISA6)の公表後の研究結果も参照しながら、現在のPM2.5の年及び24時間の基準及びPM10(PM10-2.5)の適切さを検討した結果を公表7)している。

それによると、スタッフは、現在入手できる情報は、現在の基準の適切さに明確に疑いを差しはさむこと、及び公衆の健康保護の増強を提供するために基準の改定がなされるべきであると結論している。

科学的証拠及びリスクに基づいた考察の結果、スタッフは、現在の年基準レベルの15µg/m3を13から11µg/m3の範囲内のレベルに改定することを考慮すべきであるが、証拠は、12~11µg/m3の範囲の年基準レベルを最も強く支持していると結論している。

さらにスタッフは、12~11µg/m3の範囲で年基準を考慮するとともに、現在のPM2.5の35µg/m3の24時間の基準を保留することが適切であると結論している。

スタッフは、13µg/m3の年基準レベルの考慮とともに、PM2.5の24時間基準レベルを30µg/m3に下げることに関しては限られた支持があると結論している。


これらの結論に到達するにあたって、スタッフは長期及び短期間のPM2.5曝露に関連する健康影響に関して、識別できる閾値が確認されていないことにも注目している。

またUFPsや微小粒子の発生源カテゴリーに関連したPM2.5の特異的な組成や組成のグループの除去を考慮するための情報は不十分であるため、現在の質量に基づいた指標を保留することが適切であると述べている。


またthoracic coarse particles(吸入性粗大粒子:PM10-2.5)の指標としてPM10を、また現在の24時間のPM10基準値を保留することは適切であるとしている。

基準改定をする場合は、PM10の24時間基準の98thパーセンタイル形式で、85から約65µg/m3の範囲で考慮することは適切であるとしている。