分解が不十分なまま脳へ送られるという事はかなり危険と言えます。
アルコールを例にするとアルコールそのままなら脳に浸透して泥酔の様な状態になります。
多少分解した状態ならアセトアルデヒドとなり二日酔いの様な状態になります。
解毒力が落ちるとはこういう事なんですね。
薬物過敏症になるという題に戻しますが薬は基本的に毒です。
毒なのですが量によって期待した効果を発揮します。
簡単に言うと少ないなら効かない、多いと毒という事です。
ここで解毒力が問題になってきます。
薬という物は解毒される前提で作られており解毒されなかったら毒そのものなんですね。
解毒出来ない理由の大きな要因が前途のグルタチオン欠乏なんですがその状態で薬を使い更に化学物質過敏症を悪化させている場合薬を毒と判断せず外敵とみなします。
外敵とみなされた物は暴走した免疫により拒絶反応を起こします。
これが薬疹、薬物過敏症なんですね。
臓器移植で死亡する場合も拒絶反応で死亡するのがほとんどです。
化学物質過敏症は悪化すると自分自身以外を否定し始めます。
最終的に水すら飲めなくなるのはその為ですがこの話はまた別にします。
では薬物過敏症にならない為にはどうしたら良いのか?
化学物質過敏症の疑いの時点でグルタチオンを摂る事ですね。
つまり「初めが肝心」という事なんです。
解毒力が落ちている時に解毒剤を摂らずに薬を飲むと敵認定されてしまいます。
初めて使う薬でも拒絶するのはこの為だと考えられます。
では薬物過敏症を改善するにはどうしたらいいのか?
これは難問です、解毒力を回復しないといけないのですが内服でグルタチオンは摂れません。
食品から摂取するのが良策かと思います。
ちなみに薬物過敏症には半身浴等の外部デトックスはほとんど効果が無い事がお分かり頂けると思います。
外部に排出するには便、尿、汗、呼気とありますが全て体内を巡った後になるんですね。
本来の解毒力を取り戻す事が薬物過敏症克服には必要と考えられるのです。
化学物質過敏症から派生した過敏症は化学物質過敏症を改善すると改善しますが薬物過敏症はアレルギーとして単体で残る可能性もあります。
しかし化学物質過敏症の改善こそがやはり鍵になる事に違いはありませんので解毒力を取り戻す事に挑戦してほしいと思います。