・6.10・
宮城県石巻市では。巨大な焼却炉などの国内最大級の震災がれきの中間処理施設が建設中である。5月下旬には1基が稼働した。宮城県によると、県内のがれきは1154万トンで、このうち312万トンを処理する。全施設の完成予定は8月末。時限的な事業で、雇用創出にも配慮。コンクリートの破片や焼却灰は被災した港湾施設の埋め立て工事などに利用する。この施設では1日約4300トンのがれきを処理できるが、焼却は5基で1日1500トンが限度。2年後の処理完了には他の自治体が協力する広域処理が必要だ。以上を産経新聞が報じた
6.09
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岩手県釜石市、東日本大震災で大きな被害を受けた同市鵜住居町に復興のシンボルとして、震災がれきも活用して競技場を新設する方針を固めたことが報道される
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日本環境学会、総会で、震災がれきの広域処理を中止するよう求める声明案の議題化を見送る。学会側は「事前に提案の連絡を受けていない」と説明したが、提案準備を進めていたグループは「納得いかない」と反発
6.08
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岩手県大槌町から静岡県静岡市に向けた震災がれきの搬出作業が始まる。同町のがれきが県外に搬出されるのは初めて
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新潟県新潟市や三条市など5市、岩手県大槌町から持ち帰った震災がれき(木質系チップ)の放射能濃度の測定結果を発表。放射性セシウムは1キロ当たり最大8ベクレルで、5市の基準を下回る
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群馬県中之条、東吾妻、高山の3町村でつくる吾妻東部衛生施設組合、震災がれきの本格受け入れを開始
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群馬県みどり市、隣接する桐生市が震災がれきの試験焼却を実施したことを受け、市内で測定した空間放射線量をホームページ上で公表。試験焼却の前後や期間中、大きな変化はなくかった
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東京都日野市、同市石田の市クリーンセンターで、宮城県女川町の震災がれきの焼却処理を6月中旬から始めると発表
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北海道室蘭市の市民団体、青山剛市長に震災がれきの受け入れ反対を訴える。市長は「釜石の市長や市民から、がれきの早い処理が切実な願いと聞いた。しっかりと手順を踏んで慎重に対応したい」と述べる
6.07
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岐阜県、大船渡市と陸前高田市のがれき選別場から持ち帰ったサンプルの放射線量を発表。いずれも国が定めた安全基準(1キロ当たり240-480ベクレル)を下回った
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茨城県日立市議会、震災がれきの受け入れを市に要請する決議案が議員提案され、全会一致で可決
6.06
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山形県酒田市と酒田地区広域行政組合、宮城県松島町から震災がれき受け入れのための試験焼却を、17日に実施すると発表
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新潟県、受け入れを表明している新潟、長岡、柏崎、三条、新発田市に、震災がれきを低レベル放射性廃棄物として管理するよう文書で要請。法的拘束力はない
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岐阜県の古田肇知事、岩手県などが求めている震災がれきの不燃物の受け入れについて、「用意はできない」と述べ、現時点での受け入れに否定的な考えを示す
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静岡県静岡市、岩手県大槌町の震災がれきの試験焼却の日程が、13-15日に決まったと発表
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富山県立山町の市民団体、同市の舟橋貴之町長に、住民説明会を土、日曜日に開くことや試験焼却をしないよう申し入る。震災がれきには放射性物質や有害な化学物質が付着している可能性があることも指摘
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福岡県北九州市の宮城県石巻市で発生した震災がれき受け入れに関するタウンミーティング開催。がれきの試験焼却結果などから安全な処理が可能とする北橋健治市長らの説明に、賛否の声があった
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福岡県福岡市の市民団体、北九州市役所を訪れ、福岡市での説明会開催を求める文書を秘書室に提出
6.05
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環境省、岩手県分の震災がれき受け入れを表明した大阪府と大阪市が焼却灰埋め立ての最終処分場として検討していた海面投棄型の北港処分地(夢洲)の安全評価について「妥当」とする報告書をまとめ、府市へ連絡
・北海道、震災がれきを市町村が受け入れるに当たっての対応方針をまとめる。受け入れの対象地域は国の要請に基づいて岩手県を基本とし、がれきの基準は国のガイドラインに基づき、再生利用は放射線セシウム濃度が1キロ当たり100ベクレル以下、埋め立て処分は8000ベクレル以下。可燃物の焼却処理は、道独自の運用基準のおおむね100ベクレル以下
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三重県、震災がれき受け入れに関する最終原案をまとめ、外部有識者委員会が最終原案を承認。震災がれきの放射性セシウム濃度は1キログラムあたり100ベクレル以下、焼却灰の埋め立ては2000ベクレル以下など
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群馬県の中之条町、東吾妻町、高山村でつくる吾妻東部衛生施設組合の焼却施設(中之条町)に向けて、岩手県宮古市の震災がれきを搬出
・千葉県浦安市の松崎秀樹市長、、東京ディズニーシー南東側の海を宮城県と岩手県の震災がれきで埋め立てて公園にする構想を打ち出す。国が取り組むように提案したが、環境省は震災がれきの処理については14年3月までに終了させる計画で時間的に厳しく、実現は難しいと難色を示す
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静岡県富士市、震災がれきの受け入れに向け、岩手県山田町から運んだ木材チップの試験焼却を市内の環境クリーンセンターで始める
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静岡県富士市、同市大淵の環境クリーンセンターで、震災がれきの試験焼却を始める
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福岡県北九州市、宮城県石巻市の震災がれきを試験焼却(5月23-25日)した市内2工場近くの公園で採取した焼却前後の土壌について、放射性物質の濃度に変化がなかったと発表
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鳥取県米子市の住民有志ら、震災がれき受け入れを条件付きで表明している同市に、受け入れをやめるように求める陳情書を署名を添えて、市議会に提出
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鳥取県米子市の震災がれき処理受け入れに反対するグループ、市役所横の公園で打楽器を使ったパフォーマンスを披露し、受け入れ反対を訴える
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グリーンコープ生協おおいた、県民全般対象の説明会を求め、内部被ばくの危険性を問うなど6項目の要望や質問を県に提出