殺虫剤等に関する使用実態等調査2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2.調査結果
2-1.殺虫剤等について
1)アンケート回答状況等
アンケートを生活害虫防除剤協議会会員等の有害・不快害虫用殺虫剤の取扱企業70 社(2つの関連工業会を含む)、家庭用カビ取り剤・防カビ剤協議会会員18 社、日本木材保存剤工業会会員等シロアリ等防除剤の取扱企業32 社の計117 社に発送(複数の団体に加盟してい
る社についても1 通のみ発送)し、60 社から回答を得た。

アンケートの回収率は51.3%であったが、ほとんどの大手企業からは回答があった。

なお、アンケート項目のうち、有効成分濃度や量、製造・出荷量については、企業秘密等の理由により未記載の回答がみられた。
また、聞き取り調査等により農薬登録されていない非農耕地用除草剤が11 社から出荷されていることが明らかとなり、以下、これらも含めて取りまとめを行った。
2)製剤の内訳
アンケートにより回答があった製剤は621 製剤であった。また、聞き取り調査等により判明した無登録の非農耕地用除草剤は11 製剤であった。
表1に「剤型別」の内訳、表2に「用途(対象害虫)別」の内訳を示し、表3には「使用場所(屋内使用か屋外使用か)別」の内訳を示した。

なお、対象種に関し、アンケートでは多岐にわたる種類が記載されていたため、これらを以下のように整理して表2の用途欄に示した。
用途欄での標記左記に含まれる種類:アンケートに記載があったもの

不快害虫
シバンムシ、タバコシバンムシ、キクイムシ、コクゾウ、コガネムシ、
アリ(クロアリ、アカアリ、羽アリを含み、シロアリ類は除く)、ハチ、
ショウジョウバエ、アブ、コウカアブ、ブユ、チョウバエ、ユスリカ、
コバエ、ノシメマダラメイガ、蛾、毛虫、カメムシ、ヨコバイ、チャタ
テムシ、文化財害虫、チリダニ、イエササラダニ、クモ、ダンゴムシ、
ワラジムシ、ゲジ、ムカデ、ヤスデ、ナメクジ、カタツムリ、ヤマビル
などの節足・軟体・環形動物
シロアリ
シロアリ類(ヤマトシロアリ、イエシロアリなど)
(業務用と考えられるもので、キクイムシや腐朽菌が併記されているものも
含むが、「クロアリ、キクイムシ、シロアリ、クモ、ヤスデ、ゲジ」のよう
に多種を対象動物とし、明らかに一般家庭用と思われるものは「不快害虫用」とした)
繊維害虫イガ、コイガ、ヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ
鳥 獣
イヌ、ネコ、モグラ、コウモリ、ネズミ、ハト、カラス、ムクドリ、ヘ
ビ、トカゲ
剤型としては液剤が最も多く、シロアリ剤や不快害虫用殺虫剤などの製剤があり、屋内で使用するものでは、シロアリ駆除剤が163 製剤、カビ取り・防カビ剤が14 製剤含まれていた。

次いで燻煙・蒸散剤および固型剤が多く、これらには衣料用防虫剤や不快害虫用忌避剤、シロアリ駆除剤などのように屋内で使用するものと鳥獣用忌避剤やナメクジ駆除剤など屋外で使用する製剤が含まれていた。

最も少なかったものはエアゾール剤であったが、これらのうちの約90 製剤は不快害虫用の殺虫剤、その他は鳥獣用忌避剤などで、その多くが使用場所を屋外とするものであった。
アンケートで製造・輸入・出荷量の記入があった製剤は、製造量で548、輸入量で9、出荷量では608 製剤であった。

ほとんどの製剤で記入があった出荷量と輸入量で見ると、出荷量の合計は約41,230t、輸入量は約1,530tであり、製剤の多くは国内で製造・出荷されていると考えられたが、輸入に関して数量の記入があった9 製剤(不快害虫等駆除剤やシロアリ駆除剤の一部)では、出荷量の合計が1,556tに対し輸入量が1,530tであり、そのほとんどが輸入によるものと判断される製剤もあった。

また、聞き取り調査によれば、非農耕地用除草剤は、全てが輸入品とのことであった。