・硫酸塩エアロゾルから発ガン性物質PAHも
硫酸塩エアロゾル + VOC + NOx → 発ガン性物質PAH
VOC + NOx + 紫外線(太陽光線) → 光化学スモッグ
硫酸塩エアロゾル + 光化学スモッグ + VOC + NOx → 発ガン性物質PAH
PAHは発ガン性物質
PAHとは、多環芳香族炭化水素で、発ガン性があります。
PAHは、広範囲に渡る有機汚染物質の一つです。
化石燃料の他、炭素を含む物質(木材、タバコ、脂肪、香など)の不完全燃焼によっても生成します。
PAHの酸化誘導体であるPAHQs(多環芳香族炭化水素キノン類)は、生体内において活性酸素種を生成し、DNA損傷などを起こします。
現時点では、分析対象となるPAHQsが限定されていて、感度や選択性が大気粉塵試料に充分に耐えうるものではないので、高感度・高選択性のPAHQs分析法を開発し、大気中PAHQsの高感度検出を目指す必要があります。
日本海には、中国などの産業・経済発展に伴い、河川や大気を通じて汚染物質の移入量が増えています。
PAHは燃焼由来で発生するほか、原油に含まれる成分でもあります。
これらの物質が海洋を汚染すると、海洋生物に対する発がん作用や内分泌かく乱作用などの毒性が危惧されます。
PAHは、主に有機物や化石燃料の不完全燃焼または熱分解によって生じます。
大気中では、ガス状または粒子状として存在し、降雨や河川などにより土壌にも移行します。
更に、PAHの中には光や微生物によって分解されにくいものもあるため、長期にわたって汚染が持続することが危惧されます。
石炭や石油の燃焼の副生成物:硫酸塩エアロゾル + VOC + NOx
石炭や石油、タールの沈殿物(土壌汚染)
焼肉などの加熱処理した食物
VOCとは揮発性有機化合物
VOCとは、大気中に揮発した炭化水素の揮発性有機化合物(沸点が50℃~260℃)の総称です。
VOCには、トルエン、ベンゼン、フロン類、ジクロロメタン、ホルムアルデヒドなど、溶剤や燃料として使用されていて、100種類以上あり、発ガン性を持つものもあります。
頭痛
めまい
中核神経・肝臓・腎臓などの機能障害
NOxとは窒素酸化物で、大気汚染物質の一種
NOxとは、窒素酸化物で、自動車の排気ガスの他、窒素化合物が含まれる石炭を燃焼させた時にも発生します。
硫酸塩エアロゾルの健康被害
硫酸塩エアロゾルを生成する二酸化硫黄は無色のガス
後頭神経痛
頭痛
神経痛
咳喘息
化学物質過敏症
抑うつの悪化
アレルギー症状の悪化
アトピー性皮膚炎の悪化
電磁波過敏症の傾向が増す
硫酸塩エアロゾルの臭いを感じ取る人もいます。
たいてい、呼吸器系統や肌がデリケートな人です。
硫酸塩エアロゾルで酸性雨
硫酸塩エアロゾルを含んだ雨は、酸性雨になります。
酸性雨が降ると、上空に浮遊していた硫酸塩エアロゾルの成分が、地上に降下します。
大雪:時に豪雪(PM2.5で水蒸気が結晶化しやすい)
大雨:時にゲリラ豪雨(PM2.5で水蒸気が液体化しやすい)
小雨:地表付近の硫酸塩エアロゾルの濃度が増加
霧雨:硫酸ミストになり、呼吸器系の症状が悪化
硫酸塩エアロゾルの分布
硫酸塩エアロゾルPM2.5予報・注意報(今日→明日)で対策を
硫酸塩エアロゾルで日本人の健康が損なわれている現状を多くの人に知らせてください。
情報の拡散には、twitterなども活用してください。
2013年01月25日(金)
硫酸塩エアロゾルで、花粉症も悪化
硫酸塩エアロゾルは、花粉にも付着して、花粉症の症状を悪化させます。
硫酸塩エアロゾルは、目、鼻、喉、気管支、肺の粘膜の炎症を引き起こすので、咳で苦しむことも増えます。
花粉の飛散量と症状の酷さが一致しないことが多いのは、そのためです。花粉情報だけでなく、硫酸塩エアロゾル情報も確認してください。