・NHKNEWSNAVIより
中国 大気汚染で健康被害増加
2月5日 20時43分 K10053190611_1302060005_1302060006.mp4
中国で深刻化している大気汚染の状況について、中国気象局が記者会見し、先月1か月に呼吸器系の病気を訴え治療を受けた人は、多いところで通常より40%増えたとして、健康被害が広がっていることを明らかにしました。
中国で気象の観測に当たっている「中国気象局」は、5日、北京で大気汚染の状況について記者会見しました。
それによりますと、先月1か月間に有害物質を含む濃霧が発生した日数は、北京で14日、沿海部の江蘇省で23日に上り、観測データが残っている1961年以降、この時期としては最も多いということです。
原因については、全国的に風が弱く大気の流れが少ない気象条件の中で、工場のばい煙や自動車の排気ガスが拡散せず、有害物質が滞留したと説明しています。
また、大気汚染が深刻だった江蘇省や河北省などでは、先月1か月に呼吸器系の病気を訴えて治療を受けた人が、多いところで通常より40%増え、とりわけ子どもの患者の増加が目立つということです。
さらに大気汚染による視界不良などで交通機関にも混乱が広がっているとして、気象局では、関係機関と連携して排気ガスの規制を強化するなど、大気汚染の抑制に力を入れていく方針を示しました。