・電磁誘導方式
上記のタッチパネルとは少し毛色が異なるが、「電磁誘導方式」にも触れておこう。
液晶ペンタブレットやタブレットPC、プリクラ端末などに採用されている方式だ。
そもそもディスプレイを搭載しないペンタブレットの入力方式だが、センサー部を液晶パネルに統合し、高精度のタッチパネルを実現している。
磁界を発生する専用ペンで画面をタッチすることで、パネル側のセンサーが電磁エネルギーを受け取り、位置を検出する仕組みだ。
入力には専用ペンを使うため、指や汎用のペンで入力できず、用途は限られるが、周辺環境の影響や不意に画面を触ってしまうことでの誤動作はないため、一長一短ではある。
ペンタブレット向けの技術なので、ペンの筆圧(静電容量)を細かく検知して線の太さを滑らかに変えるなど、検出精度は優秀だ。画面の透過率や耐久性も高い。
タッチパネル検出方式の傾向をまとめる
これまで取り上げたタッチパネルの特徴を下表にまとめた。
同じ検出方式でも実際のタッチパネル搭載製品では、性能や機能は大きく変わってくるため、一般的な製品の特徴として参照してほしい。
また、タッチパネルの技術革新や低コスト化は日々進んでいるため、あくまで2010年9月現在の傾向として見てほしい。
主なタッチパネル検出方法の違いと特徴
検出方式
抵抗膜 静電容量 超音波表面弾性波 赤外線光学イメージング 電磁誘導
の順
光透過率 △ ○ ○ ◎ ◎
指でのタッチ ◎ ◎ ◎ ◎ ×
手袋でのタッチ ◎ × ○ ◎ ×
ペンでのタッチ ◎ △(専用ペン) ○(素材による) ○(素材による) ◎(専用ペン)
耐久性 △ ◎ ◎ ◎ ◎
耐水滴 ◎ ◎ △ ○ ◎
コスト ◎ △ ◎ △ △
このように、タッチパネルの各方式には長所と短所が存在し、現状ではすべての面において勝っている検出方式はない。
そのため、用途や環境に応じて最適な製品を選ぶことが重要になってくる。
実際の液晶ディスプレイを例に挙げ、用途別に最適な製品を考える
runより:基本的に全てペンタッチできる事が分かりますね。
直接触れるよりペンを使い更に絶縁体も使った方がいいかもしれません。