最近危険な化学物質として頭角を現したイソシアネート。
一体どういう物でしょうか?
・Wikipedia
イソシアネート
イソシアネートの一般構造式
イソシアネート (isocyanate) とは -N=C=O という部分構造を持つ化合物のこと。
イソシアナート、イソシアン酸エステルなどとも呼ぶ。
非常に反応性に富むため、湿気を避けて冷蔵保存する。
ポリウレタンの材料になるため工業的にも重要な化合物。
無機化学では、シアネートイオンの窒素に金属が配位した塩 M(N=C=O)n をイソシアネート、イソシアン酸塩と呼ぶことがある。
合成 [編集]
工業的には一級アミンとホスゲンの反応によって合成される。実験室レベルではトリホスゲンを用いるのが簡便である。
また酸アジドのクルチウス転位、ヒドロキサム酸のロッセン転位によっても合成される。
反応 [編集]
イソシアナートの炭素は電子不足となっているため、そこへさまざまな求核剤が容易に付加する。
加水分解でアミンを、アルコールとの反応でウレタン結合を、アミンとの反応で尿素誘導体をそれぞれ生成する。
ジイソシアネートとジオールの反応では重要な高分子のポリウレタンを生じる。