http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/shiiryou/kanagawa/121210_kanagawa_nioi.pdf
2012 年12 月10 日
神奈川県 県民局 くらし文化部 消費生活課 御中
「柔軟剤のにおいの強さの比較調査」についての質問/要望書
平素より、消費生活に関する問題についてお取り組みいただき、ありがとうございます。
私たちは、化学物質により健康影響を受けている者およびその家族による団体、及び支援団体です。
先般、貴職におかれましては、「柔軟剤のにおいの強さの比較調査」を実施、発表されました。
柔軟剤のにおいについては、近年、健康被害や不快との相談が増えてい
ます。
そうした中、消費者の訴えに応じて調査を実施されたことに感謝いたします。
つきましては、調査に関していくつかの質問と、要望をさせていただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、勝手なお願いで恐縮ですが、2013 年1 月18 日までに回答をお願いしたく、どうぞよろしくお願いいたします。
記
質問1.「類似度(においの質)」と「臭気寄与度(系列別のにおいの強さ)」に検体間で大きな差異があったが、「全体的に大きな差異が認められなかった」とまとめていますが、なぜですか。
また、それぞれの結果の詳細を示してください。
質問2.製品名を示してください。
消費者は発表された調査結果からは、においに関して商品の選択ができません。
選択が可能なように、製品名を示してください。
質問3.柔軟剤や洗剤、化粧品などのにおいに関する相談、苦情の件数(全国、貴県)について示してください。
質問4.悪臭防止法による敷地境界線の規制基準は、貴県においては1種地域(住居系地域):臭気指数10、2種地域(商業系、工業系他地域):臭気指数15 となっています。
今回の調査結果の臭気指数相当値データは、これを大幅に超えるものです。
柔軟剤は最終すすぎで投入するもので、庭先やベランダの洗濯物の「強いにおい」は、住居地域の敷地境界線の規制基準を超える可能性があると考えますが、いかがですか。
質問5.消費者への注意事項として、使用量の目安を守るようにとしていますが、大部分の製品は目安通りでも強いにおいであることがわかりました。住居地域の臭気指数基準を超えるようなことがないように、製品中の香料等の含有量などの制限や基準値を設ける必要があると考えますが、いかがですか。
質問6.製造・販売者・業界へのヒアリング、調査を行っていますか。
あるいは、行う予定はありますか。
製品への苦情・問い合わせの現状、香料の量・質の変更の実態、香料以外に香りの分解を止めて長持ちさせるようなものを使っているか、健康への影響についての検討の有無など、ヒアリング・調査を行い、適切な指導、措置を取るべきだと考えますが、いかがですか。
質問7.岐阜市をはじめ、いくつかの自治体では、公共施設や医療機関等での香料使用の自粛を求める措置を取っています。
貴県におかれましても、ぜひとも同様の施策をお願いしたいと考えますが、いかがですか。
以上
添付:添付資料/柔軟剤、香料での健康被害事例
提出団体:
化学物質問題市民研究会
化学物質過敏症支援センター
NPO 法人神奈川労災職業病センター
大気汚染から生命を守る会
サスティナブル21
子どもの未来と環境を守る会名古屋
小樽・子どもの環境を考える親の会
連絡先:
化学物質問題市民研究会
代表 藤原寿和
担当者 事務局長 安間節子
〒136-0071 東京都江東区亀戸 7-10-1 Z ビル 4 階
TEL&FAX 03-5836-4358
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