・界面活性剤フリーの新技術で肌荒れ改善作用を確認
2012年10月17日 15:26
健康食品・化粧品受託製造メーカーの(株)東洋新薬(本社:佐賀県鳥栖市、服部利光社長)は10日15日、産学連携で界面活性剤を使用しない技術で製造された化粧品を用いた臨床試験で、肌荒れ改善作用を確認した。
神奈川大学三相乳化技術研究開発プロジェクトおよび福岡大学医学部との共同研究で明らかにされたもので、三相乳化技術は神奈川大学が持つ特許技術で、ナノ粒子の物理的な作用(ファンデルワールス力)によって乳化を行なう新技術。試験は健常成人6名の前腕部2カ所に人工的に肌荒れを起こし、三相乳化技術で製造された化粧品と、界面活性剤で製造した化粧品の2群にわけ、10日間連続で塗布させた。
試験化粧品の塗布開始前と、10日間塗布後での経皮水分蒸散量および角層水分量を測定した結果、三相乳化技術により製造された界面活性剤フリーの化粧品群を塗布した部位に肌荒れの回復を確認。
また、試験期間中に被験部位に対する有害事象は認められず、安全であることも示唆された。
同社によれば、同技術により、面活性剤を使用することなく、大量の油分配合が可能となり、肌への安全性に加え、従来品にはない感触で安定性の高い化粧品の製造が可能であることや、食品、洗剤などにも応用にも期待できるという。
なお、同研究成果については、10月13、14日に大阪で行なわれた「第63回日本皮膚科学会中部支部学術大会」で発表している。
runより:界面活性剤が無くても香料が入ってたら無意味だとは思います。