健康食品:長村氏講演6 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・アントシアニンの抗酸化力は諸刃の剣~長村氏講演(6)

2012年12月13日 07:00


 このような状況のなか、研究会に期待することと、注意してほしいことなどをまとめた。

アントシアニンは化学物質として、多数の化合物からなる。強い抗酸化物質である。

ヒトへの安全性としては、食経験が豊富な果菜類の抽出物であり、それなり安全性データはある。ヒトへの作用としては、国立栄養・健康研究所のデータ・ベースに「視力回復により」「動脈硬化や老化を防ぐ」「炎症を抑える」などといわれているが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが十分ではない」と掲載されている。

 これが現状でアントシアニンについてわかっていることだと思われる。

化学物質の観点から注意すべきことは、多数の化合物からなるため品質面に懸念があることと、強い抗酸化性がある点。

強い抗酸化作用は諸刃の剣で、抗酸化性が十分に発揮される時には、疾患などに対して有効だが、過剰になった場合にはプロオキシダントとして作用する。

 これでは逆の作用になってしまう。アントシアニンはアントシアニジンの配糖体であり、抗酸化性の強い混合物と考えられる。

このアントシアニンの抗酸化性から考えなくてはならない歴史上の問題として、「β-カロテンの教訓」があり、これを忘れてはいけない。