・「健康食品の問題点」のまとめ~長村氏講演(5)
2012年12月 7日 17:20
<医薬品と間違えている消費者も>
健康食品は医薬品ではないのだが、医薬品のように考えている人たちもいる。
食品として重要なのは、栄養機能があること、安全性が確保されていることである。
健康食品は、食品という名前に隠れて、安全性が保証されているような錯覚にとらわれている。
医薬品として重要なことは、疾病の治癒と安全性の確保で、時として安全性に優先して疾病の治療に用いられる、というのが現状である。
健康食品の問題点をまとめてみると、食品は健康におよぼす機能を明確に有しているが、それを商品として表記できないというのが、日本の現状。しかし、健康食品の有効性に関しては、十分な科学的根拠がないままに、広告などで販売されているものもある。
また、効果が怪しく、表示通りに成分が含有されていない、吸収されない、医薬品が混入していたりするといった問題もある。
医薬品の相互作用に関しては、未知なものが多い。一般消費者の中には、食品という言葉によって、どんなに摂取しても副作用がないと思い込んでいる人も多い。
このようなことが、これまでの活動を通じてわかってきた健康食品の問題点である。