行 為 障 害 Conduc tDisorder
DSM Ⅳによると、行為障害の本質的特徴は、他人の基本的権利や主な年齢相応な社会規範や規則が破られる繰り返される持続的な行動パターンである。
これらの行動は過去6 か月に少なくとも一つと共に、過去12 か月間存在しなくてはならない。
その他に、この行動は様々な状況（家庭・学校・仕事）で社会・学業・職業機能の臨床的に重要な障害を証明しなくてはならない。
この障害の発症は5 又は 6 才の早期に生じるだろうが、通常子供時代後期や思春期早期に診断される。発症が早ければ早いほど予後は悪い。
16 才以後の発症は希である。
18 才以上の人は反社会性人格障害の基準に通常合致するので、この障害は 18 才以上の人で診断されない
DSM Ⅳによると、この障害の罹患率は過去数十年にわたって増加し、田舎より都市で高いだろう。
18才より下の男性の罹患率は6%から 16%で、女性では2%から 9%である。
この障害の2 つの亜型があり、それぞれは異なる重さのレベルで起こることがある（穏和・中程度・重度）。
それ以外に、行為障害の性質や発達経過・予後はこの2 つの亜型で異なる。
最初の亜型、小児発症型は 10 才前に発症し、その人は下に述べる行為障害の一つを示さなければならない。
この型と診断された人は他者に対する肉体的攻撃を示すことが多く、仲間関係を乱し、通常男性である。
第二の亜型、思春期発症型は 10 才前にあらゆる症状がないことが特徴である。
これらの人は攻撃行動を示すことが少ないと思われ、より正常な仲間県警を持つ傾向があり、大人の時期に続くこれらの問題を持つことが少ないと思われる。
男児比はこの亜型では低い。
DSM Ⅳは次のように報告する。
この障害の問題行動は4 つの主な部門に入る：人間や動物に対する攻撃、所有物の破壊、嘘をつく又は窃盗、規則の重大な違反。
攻撃は他人や動物に対する肉体的害を起こすか起こす脅威でなければならない。
攻撃の例には次のものがある。
他者をいじめる・脅す・怖がらせる、肉体的戦いを始める、他者に深刻な肉体的害を起こし得る武器を使う（バット・ナイフ・銃・その他）。
それ以外の攻撃の例には次のものがある。
人間や動物に肉体的に残酷なこと、犯罪に直面するが盗むこと（強盗・ゆすり・略奪・武装強盗）、誰かに性行為を強いること。
肉体的暴力は強姦や襲撃、希な場合は殺人の形を取るだろう。
DSM Ⅳによると、所有物の破壊には次のものがある。
深刻な被害を起こす意図を持った意図的な放火、意図的に他人の所有物を破壊すること（放火を含まない）。
嘘つき又は窃盗には次のものがある。
他の誰かの家や建物・自動車に押し入る、物を手に入れるために嘘をつく・義務を逃れるのに賛成する（他の人に「反対して」）、又は犯罪に直面しないで物を盗む（万引き・偽造）。
規則の深刻な違反の例には次のものがある。
親の禁止にもかかわらず夜に外にいる（13 才前）、少なくとも2 度家から逃げ出す、学校を無断欠席する（13 才前）。）
行為障害のある子供はほとんど感情移入（ほとんど罪悪感や後悔）がないように見え、他者の意図を悪意又は脅かしていると誤って受け取ることが多いと思われる。
その他に、行為障害のある人は平均IQ より低いと思われ、違
法な薬物を使うことが多いと思われ、性行動の開始が早く、学業（例えば学習障害・ADHD）の障害を持ち、自尊心が低いだろう（高い自殺率と自殺未遂）。