最初に出てくる入江鉱司さんですが以前中学生の手記で紹介した人です。
彼は「根性の問題」と言われ理科室に閉じ込められたこともあったと噂で聞いてます。
そういえば13~4年前にニュースで見た覚えがありました。
取材にもお母さんが取材陣に「シャンプーとか絶対ダメ!3日はお風呂入らないで!タバコ吸う人はダメ!」と言ってました。
当時はシックハウス症候群の取材だったと思います。
避難したボロボロの家に住んでました、思えば既に化学物質過敏症だったんですね。
私が防毒マスクを早期に使ったのはこの報道を覚えていたからです。
でも住まいに問題は無かったのでシックハウス症候群では無いと気づいてましたが化学物質過敏症なんてあるとは思いもしませんでした。
空気の良い環境の地に住んでも家が悪ければシックハウス症候群を起こすという皮肉な結果になっています。
百華さんの場合もシックハウス症候群から化学物質過敏症に移行してますがやはり学校の理解と配慮が足りなかったようです。
元から化学物質過敏症の生徒にはシックスクールより厳しい現実に直面します。
本人は何も悪くないのに「病気になるのが悪い」ような扱いを受けてしまいます。
いまや110人に1人という高い確率で患者は存在します。
解毒できていれば元気というのがこの病気の問題。
元気な時は元気、ダメな時はダメなので「怠け者」と思われてしまうのです。
具合が悪くなるのは本人に原因は無く他人が化学物質を持ち込む、あるいは置いていくのです。
そして患者すら何故そうなるか分からないのに理解しない者は問い詰めます。
好きでこんな病気になったんじゃないんです、一言で言えば不運なだけ。
不運な上に不幸な目に遭う化学物質過敏症。
せめて学生は手厚く保護してほしいと思います。
教師は学校に来ればいい、その程度の認識なんだから。