電磁場の健康影響について考える3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・3. 電磁場の曝露レベル
我々は様々な周波数の様々な強度レベルの電磁場の中で生活している。図5には超低周波の電磁場を発生する設備・機器からの磁場の強さを、図6にはラジオ波/マイクロ波の電磁場を発生する設備・機器からの電場および磁場の強さの例をICNIRP の防護指針値と合わせて示した。

いくつかの設備・機器の近くではICNIRP の指針値を上まわるレベルが報告されている。例えば、携帯電話、プラスチックシーラー(誘電加熱により塩ビなどのプラスチックを溶着させる装置)、ジアテルミー(治療用温熱装置)、電気メス、誘導加熱装置、電解装置、溶接などの機器あるいは設備によるものがその代表的なものであろう。
一方、ICNIRP の指針値はかなりの安全率を見込んで決められており、指針値を超えた曝露ですぐに生体影響があらわれるわけではないことにも留意する必要がある。

図5、図6は諸外国での測定データをまとめて示したものであるが、わが国において行われた比較的大きな電力を使用する設備・機器から発生する電磁場に関する調査結果(中央労働災害防止協会)も同じようなレベルである。

また、図5に示したように家庭電化製品からの磁場レベルは、図中の工業用設備・機器に比べると、そう高くない。前記IARC が超低周波磁場を2Bに分類した根拠となっている0.3~0.4μTは、家庭電化製品の近く、高圧送電線下、電車駆動車両内、事務機器の近くなどでは容易に超えるレベルであるが、一日の平均曝露として考えた場合には一般家庭内、一般事務所においてこれを超えることはまれであろう。


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