平成23 年度 環境省請負業務結果報告書37 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・付録
付属書(参考)
重み付けピーク値ばく露の決定
重み付けは、まず波形の周波数スペクトラムを算出し、次に式(7)を適用することで行え得る。

しかしながら、多くの場合、時間領域での波形のアナログまたはディジタル・フィルタリングを用いるのが、さらに便利である。

フィルタの利得(入力信号に対する出力信号の比)は、ばく露制限値に比例する周波数の関数G = EL(fref) / EL(f) にしたがって変化する。

ここで、 EL(f) は周波数f でのばく露制限値、fref は1 Hz から100 kHz.までの任意の参考周波数である。

フィルタされた波形のピーク値は、参考周波数における(振幅の)ピーク値に変換されたばく露制限値(基本制限または参考レベル)を超過しないはずである。

表6は、導き出されたピーク値の例を示す。

物理的なフィルタは、振幅に加えて、電界および磁界の位相にも常に影響を与え、フィルタされた電界および磁界のピーク値を変化させる。図1、2、3 に示されたように、制限値は、1/f 2、1/f、f 0(定数)またはf にそれぞれ比例して変化するような周波数範囲に分けられる。

1/f 2、1/f、f 0 およびf に比例する各範囲で、フィルタの位相角f i (式7参照)はそれぞれ、180 度、90 度、0 度、-90 度である。

重み付けフィルタは、厳密な区分線形周波数応答から減衰が3 dB 以上および位相が90 度以上は逸脱しないような電子回路フィルタまたはデジタルフィルタで近似することが可能である。

一例として、図A1に、誘導電界の重み付けフィルタの、周波数関数としての減衰と位相を示す。

近似曲線は、RC(抵抗/キャパシタ)型フィルタ関数を用いた単純な近似に基づいている。重み付けピーク値のアプローチは、コヒーレントおよび非コヒーレントの両方の電界および磁界に用いることができる。

後者の場合、測定時間を十分に長くとり、妥当な蓋然性をもってワーストケースのピーク値が検出されるようにしなければならない。

少数の周波数からなる、非コヒーレント電界および磁界の場合、重み付けピーク値アプローチは、スペクトル総和法と同一である。
表6.非正弦波の電界および磁界のピーク値に対する制限値。
参考周波数は 50 Hzである。
誘導電界(mV m-1) 外部電界 磁界脳 体部組織 (V m-1) (μT)
職業的
ばく露 v 2 × 100 v 2 × 800 v 2 × 10000 v 2 × 1000
公衆
ばく露 v 2 × 20 v 2 × 400 v 2 × 5000 v 2 × 20zA