* 磁界強度と磁束密度の間には以下の関係式が成り立ちます。
磁束密度(T)=透磁率×磁界強度(A/m)
真空や空気中、生体物質などの中では、透磁率の値は 4π×10-7H/m(1 メートル当たりヘンリー)です(例:200μT≒159.2A/m)。
† 高周波電磁界については一般に、発生源からの距離が電磁界の一波長を円周率の2 倍で割った値よりも遠い領域(遠方界)と、それよりも近い領域(近傍界)で性質が大きく異なるため、異なる尺度を用いて強度を表しています。
遠方界では、高周波電磁界の強度は「電界強度」、「磁界強度」または「電力密度」で表され、単位にはそれぞれ1 メートル当たりのボルト(V/m)、1 メートル当たりのアンペア(A/m)及び1 平方メートル当たりのワット(W/m2)または1 平方センチメートル当たりのミリワット(mW/cm2)が用いられます。
電界強度、磁界強度及び電力密度は発生源からの距離が大きくなると共に弱まります。
遠方界では、電界強度、磁界強度及び電力密度の間に以下の関係式が成り立つので、これらのうち1 つの値がわかれば、残りの2 つの値も計算できます。
電力密度(W/m2)=[電界強度(V/m)]2 ÷ 377 = 377 ×[磁界強度(A/m)]2
一方、近傍界では、電界と磁界のパターンが複雑になり、上の関係式が成り立たなくなります。
このため、携帯電話のように、近傍界で身体がばく露される通信機器などから発せられる高周波電磁界の強度は、身体に吸収される熱エネルギーの比率である「比吸収率(SAR)」で表され、単位は1 キログラム当たりのワット(W/kg)が用いられます。
身のまわりの電磁界について
平成22年4月発行
平成24年3月更新
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