四級アンモニウム化合物:毒物学評価と許容値6 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・4.3 生殖・発達影響
利用できる毒物学的データは主にベンザルコニウム塩に関係する。

他の関連するQACs に関する2、3の研究のみが見つかっている。


経口摂取
2世代の間チューブによって25 mg/kg体重/日までの塩化ベンザルコニウムを投与された15 匹のラットと10 匹のテンジクネズミのグループで明瞭な悪影響はなかった(Shelanski1948 - BIBRA 1989からの引用)。
妊娠の6-15日にチューブによって50 mg/kg/日までの塩化ベンザルコニウムを投与された妊娠ラットは胎児期系や一腹の子の数の減少の証拠を示さなかった(FDRL 1977 - BIBRA1989からの引用)。
短い総説はウサギが妊娠7-19 日にチューブによって特定されない塩化ベンザルコニウムの30 mg/kg体重/日を投与された場合の母胎と胚の毒性(特定されていない)を報告した。
奇形は見られなかった(CEC 1987 - BIBRA 1989からの引用)。


皮膚適用
までの濃度で塩化ベンザルコ6.6% ニウム(0.5 ml)を(覆いなしで)妊娠6-15日にラットの毛を剃った皮膚に塗布した(6.6%はほぼ150 mg/kg/日に相当する)。

投与は悪い局所の母体反応を誘導したが(皮膚反応)、全身毒性は誘導しなかった。

一腹の子の数や着床後の喪失、一腹の子の数及び平均胎児重量への影響は見られなかった。

胎児毒性の兆候と胎児異常の兆候はなかった(Palmer et al. 1983)。妊娠6-15日に特定されていないベンザルコニウム塩を120 mg/kg間での皮膚被ばくはラットの胎児に悪影響を与えなかった。

更に詳しいことは利用できない(CEC 1987 - BIBRA 1989から引用)。
9.9%までの濃度で塩化ジメチルジステアリルアンモニウム((グループⅠ)(0.5 ml)または2.5%間での濃度で塩化トリメチルステアリルアンモニウム0.5 mlを妊娠6-15日にラットの毛を剃った皮膚に投与した(覆いなし)(2.5%と9.9%はそれぞれ60 及び250 mg/kg/日にほぼ相当)。

この投与は母親で局所の悪影響を起こしたが(皮膚反応)、全身毒性は
起こさなかった。

一腹の子の数や着床後に失われること、一腹の子の体重及び平均胎児重量に影響は見られなかった。

胎児毒性または胎児以上の兆候はなかった(Palmer et al.1983)。


粘膜
塩化ベンザルコニウムの0、25、50、100、200 mg/kg体重の一回投与を妊娠ラットの膣に行った。最も低い投与レベルで妊娠結果への悪影響はなかった。

50 mg/kg体重以上で、一腹あたりの生きている子の数及び一腹の子の数と重量の減少があった。

内臓の異常は見られなかったが、異常な骨の発達(胸骨異常)や胚・胎児死亡(吸収)の増加、胎児成長の遅れ、妊娠率の僅かな減少が100 mg/kg体重で見られた。

100 mg/kg異常を投与された全ラットで膣の炎症が剖検で観られた(Buttar 1985 - BIBRA 1989から引用)。


静脈内適用
妊娠ラットへ10.5 mg又は35 mg/kg体重のCTAB腹腔内1回投与は死亡した着床の発生率及び主に口蓋裂と頭蓋と胸骨で小さな骨格異常を増加させた。

多量でCTAB は胎児死亡率を増加させた。QACs は細胞の透過性を変えることができるので、CTAB の胚毒性と再規制は胎盤の機能の健全性のかく乱によると著者が示している(Isomaa & Ekman1975b).。

4.4 遺伝毒性
主に塩化ベンザルコニウムであるが他のQAC もミクロゾーム試験系で変異原性が研究された。
代謝活性をした及びしないサルモネラ菌を用いたエームズ試験で、変異原性の兆候は観察されなかった。

ネガティブな結果は大腸菌の復帰突然変異及び枯草菌組み替えアッセイでも得られなかった。

大腸菌ポリメラーDNA ゼアッセイで塩化ベンザルコニウムは修復可能なDNA障害を起こし、それは遺伝障害に注意を向ける(Yam 1984, BIBRA 1989, Anon.1989)。
QACs ははマウスとマウスの細胞形質転換試験で検査され、ネガティブな結果があった(Yam 1984, BIBRA 1989, Anon. 1989)。
特定されないベンザルコニウム塩で行われた生体内(腹腔内、小核試験)又はインビボ試験(マウスとハムスター細胞培養)は、姉妹染色分体交換や染色体異常を導かなかった(BIBRA 1989, NTP ? Toxline, 1995-1998から引用)。

4.5 発ガン性
代表的QACs(グループⅠとⅡから)に関する少数の経口および経皮の発ガン性研究が利用できる。しかし、研究は昔のものであり、現在の検査質の基準に合わない。


経口摂取
2 年間の研究でラット(12-24/グループ)は餌中レベルで0.015-0.5%の塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウムを投与された。

最も高いレベルでのみ有毒影響の兆候が現れた。
投与グループでの新生物の発生は対照群で観察されたものと有意差がなかった・限られた数の器官のみが調べられた(Alfredson 1951 ? Cutler & Drobeck 1970 and BIBRA 1989からの引用)。


皮膚接触
塩化ベンザルコニウムの発癌性は100 匹の雌のスイス系マウスと10 羽のニュージーランド系ウサギ(雌雄両方)が関与する皮膚研究で評価された。マウス及びウサギの半分は8.5%塩化ベンザルコニウムで、残り半分は17%で約80 週間処理された。

100 匹のマウスと19羽のウサギからなる未処理のグループを対照として使った。

溶液は毛を剃った覆いのない背中の皮膚(マウス)や耳(ウサギ)に週2回(0.02 ml)塗布した。

完全な剖検が各動物で行われた。皮膚サンプル及び肺や肝臓・腎臓中の肉眼的に観察された腫瘍や他の傷害を顕微鏡で調べた。

局所の皮膚腫瘍や全身の腫瘍は誘導されなかった(Stenbak 1977)。局所の皮膚腫瘍や全身の腫瘍は誘導されなかった。
良く行われたNTP 研究(1955)で、塩化ベンゼトニウム(グループⅡ)はラットとマウスで研究された。

各性と各種の60 動物のグループは103 週間週5 日1.5 mg/kg 体重までの塩化ベンゼトニウムを局所に投与された。

エタノールに溶かして投与された。

ラットやマウスのどちらでも塩化ベンゼトニウムの発癌活性の証拠はなかった(NTP-Toxline1995-1998からの引用)。