・ディートをどのように扱うべきか?
上に述べたように、ディートが安全な化学物質とされていても、健康障害が発生する可能性がある。
上記の影響が個人の体質によるのか、あるいはより一般的な影響なのかの解明は今後の研究課題であろう。
しかし、事故あるいは障害が発生しうることを考えると、蚊やダニ・風土病対策として使用する場合、安全を確保するためには予防的対策が必要であろう。
また、アウトドアを楽しむ場合や林間学校で使用する場合は、むやみに使わせないで、指導者や教師は事故が起こらないような使用法を指示しなければならない。
米国の防疫センター (CDC) [29] や米環境保護庁(EPA)[30]では障害の予防のために使用法を指示している。
EPAの勧告
・ 忌避剤は露出している皮膚や衣類にのみ使用すべきである(商品ラベルに指示されているように)。
衣類の下には使うな。
・ 忌避剤を切り傷や傷、刺激された皮膚に決して使うな。
・ 眼や口に使うな、そして耳のまわりで控えめに仕え。スプレーを使う場合、顔に直接に使うな、最初に手にスプレーし、次に顔に使え。
・ この製品を子供に扱わせるな。
そして子供の手に使うな。
子供に使う場合、あなたの手に塗り、そして次に子供に塗れ。
・ 密閉された場所でスプレーするな。
忌避剤スプレーを吸うことを避け、食品近くで使うな。
・ 露出した皮膚や衣類を覆うに十分なだけ使え。
たくさん使うことやしみ込ませることは効果のためには不必要である。
もし咬む昆虫が忌避剤の薄い膜に反応しないなら、少し多く使え。
・ 室内に戻った後、使った皮膚を石けんと水で洗うか入浴せよ。
このことは1日にあるいは連続した日にくり返し使われた場合、特に重要である。
また、衣類を再び着る前に、処理した衣類を洗え。
・ あなたあるいはあなたの子供が昆虫忌避剤に反応していると思うなら、使用を中断し、処理した皮膚を洗いなさい。
医者に行く場合忌避剤を持って行きなさい。
・ 子供が探さない、鍵のかかる戸棚や納屋の中に農薬を保管しなさい。
・ ズボンのすそをブーツや靴下の中に入れ、長袖で明るい色の衣類を着なさい。
それはダニを見つけるのを容易にする。