超低周波電磁界へのばく露:WHO ファクトシート3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・国際的なばく露ガイドライン
短期的な高レベルのばく露に関連する健康影響は確立されており、これが2 つの国際的なばく露制限ガイドラインの基礎をなしています(ICNIRP 1998;IEEE 2002)。現時点では、これらの組織は、ELF 電磁界への長期的な低レベルのばく露による健康影響の可能性に関する科学的証拠は、これらのばく露制限値を引き下げることを正当化するには不十分であると見なしています。

WHO のガイダンス
高レベルの電磁界への短期的ばく露については、健康への有害な影響が科学的に確立されています(ICNIRP 2003)。

政策策定者は、労働者および公衆をこれらの影響から防護するために作成されている国際的なばく露ガイドラインを採用するべきです。

電磁界防護プログラムには、ばく露が制限値を超過することが予測される発生源からのばく露の測定を含めるべきです。
長期的影響に関しては、ELF 磁界へのばく露と小児白血病との関連の証拠の弱さを考えれば、ばく露低減による健康上の便益は不明です。

こうした状況を考慮して、以下を推奨します。

 政府および産業界は、ELF 電磁界ばく露の健康影響に関する科学的証拠の不確かさを一層少なくするために、科学の動向を監視し、研究プログラムを推進することが望まれます。

ELF リスク評価プロセスを経て、知識の欠落部分が同定されました。

これらが新たな研究アジェンダの基礎になっています。

 加盟各国は、情報を与えた上での意思決定を可能とするため、全ての利害関係者との効果的で開かれたコミュニケーション・プログラムを構築することが奨励されます。

このプログラムには、ELF 電磁界を放射する設備の計画の過程における産業界、地方自治体、市民の間の調整と協議を改善することも含まれます。

 新たな設備を建設する、または新たな装置(電気製品を含む)を設計する際には、低コストでばく露を低減する方法を探索するのもよいでしょう。

適切なばく露低減対策は国ごとに異なるでしょう。

そうではあっても、恣意的に低いばく露制限値を採用する政策は是認されません。