農薬と前立腺癌 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・農薬と前立腺癌

前立腺癌は増加傾向を示しており、ホルモンかく乱物質などの環境要因との関連で注目されている。
幾つかの疫学研究が、前立腺癌と農業や農薬との間の関連を報告しており、また農薬被ばくと緯線的因子との複合影響によって前立腺癌のリスクが高まることも報告されている。

日本での増加
前立腺*癌は日本では米国より少ないが、最近増加している癌であり、この20年間に1980年の10万人につき 3人から2000年には12.2人と約 4倍に増加しており、1年間に20%の割合で増加している。[下表]


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前立腺癌は高齢化や生活習慣などが関連しているとされ、前立腺癌の発生と環境汚染や食品との関連が指摘されているが、その発癌に対するメカニズムは不明である。
 
 
農業労働と前立腺癌
 
前立腺癌と農業従事との関連が報告されている [Blair et al. 1992, Blair and Zahm 1995]。ブライアーらの研究では、農業者では前立腺癌やホジキン病・多発性骨髄腫・白血病・皮膚のメラノーマ・口唇癌・胃癌が一般集団より多く発生することが報告されている [Blair et al. 1992]。
 
米国のブライアーとザームは、農業労働に従事する人の癌に関する文献を再評価した。農業者の死亡率は一般には少ないが、前立腺癌や白血病・非ホジキンリンパ腫・多発性骨髄腫・軟部組織肉腫・皮膚癌・口唇眼・脳腫瘍が多いことがわかった。

病因は不明であるが、免疫不全の場合にこれらの癌の幾つかが発生することから、農薬やエンジンの排気ガス・溶剤・ほこりなどが免疫不全のような機構を通じて、作用する可能性を示唆している [Blair and Zahm 1995] 。